「移住希望地域ランキング2016」発表。1位は「山梨」
[2017/2/22 00:00]
移住希望者と自治体をつなぐNPO
認定NPO法人「ふるさと回帰支援センター」が、「移住希望地域ランキング2016」を発表しています。
ふるさと回帰支援センターは、移住を希望する都市住民と、全国の自治体をつなぐ活動をしており、東京有楽町の交通会館を拠点に、移住希望者向けのセミナーや相談を行なっています。
ランキング1位は「山梨」
「移住希望地域ランキング」は、2016年に移住相談を行なった6,777人の移住希望地をまとめたものです。
1位の「山梨県」と2位の「長野県」は、毎年順位が入れ替わるほどの激しさで1位を争っており、移住先として人気が定着しています。
また、熊本地震の影響を懸念された熊本県と大分県も含めて、九州は6県がランキング20位以内に入っています。
- 1位:山梨
- 2位:長野
- 3位:静岡
- 4位:広島
- 5位:福岡
- 6位:岡山
- 7位:大分
- 8位:新潟
- 9位:長崎
- 10位:宮崎
- 11位:高知
- 12位:栃木
- 13位:鹿児島
- 14位:愛媛
- 15位:富山
- 16位:神奈川
- 17位:群馬
- 18位:熊本
- 19位:福島
- 20位:秋田
「Iターン」が半数を超えている
地方移住については、移住先との関係で、いくつかのパターンがあります。
- 「Iターン」都会出身者が、地方へ移住する
- 「Jターン」地方出身者が、生まれ故郷に近い都市へ移住する
- 「Uターン」地方出身者が出身地に戻る
- 「孫ターン」都会出身者が、祖父母の暮らす地方へ移住する
センター利用者へのアンケートでは、一番多いのは「Iターン」で6割を超えています。2番目に多いのは「Uターン」で3割です。
この2つで、9割以上を占めており、「Jターン」や「孫ターン」は少ないことが分かります。
年代別にみると、年齢が上がるほど「Iターン」の割合が増えており、地方移住へのあこがれが強くなっていくことがわかります。
利用者の68%が20代~40代
センター利用者を年代別に見ると、「30代」が多く、20代と40代が続いています。
20代から40代までを合計すると「68%」に達しており、現役世代の地方移住への関心の高さがうかがえます。
これを反映してか、アンケートの「移住先選択の条件」の項目でも、「就労の場があること」が「自然環境が良いこと」を初めて上回りました。
また、移住先として「地方都市」を希望する人の割合も増えてきています。
移住希望者の志向は、田舎に住むことが目的の「田舎暮らし」から、地方で生活する「地方暮らし」へと変わりつつあるようです。