フリーランスの年収は100万円未満から1億円以上までピンキリ
「フリーランス」という働き方
ここでいう「フリーランス」とは、主に自宅を拠点として一人で働く自営業者という働き方です。
自宅で働くだけなら、企業での在宅勤務などもありますが、「フリーランス」は自分の技能を活かして活動することが想定されています。
今回紹介する厚労省の「フリーランス事業者調査」では、自分をフリーランスとして認識している1,300人が、インターネット経由で回答しています。
回答者は「デザイナー」、「システムコンサルタント」、「著述家(小説家、脚本家など)」「翻訳家」などの専門性の高い職種が多くなっています。
この記事では、フリーランスの年収、居住地、主に働いている場所を紹介します。
「フリーランス」の年収はピンキリ
フリーランスの年収で、一番多いのは「100万円未満」でした。
回答者の15%は、フリーランスによる収入は副業であると回答しています。
しかし、年収が「300万円未満」のフリーランスは、全体の半分を越えています。
やはり、本業であっても年収が低いフリーランスもいるということでしょう
一方で、年収が「1,000万円以上」という回答も2%あります。
さらに、「1億円以上」という人も6人、割合で言うと0.5%います。
フリーランスの年収は、人によって大きな差があることが分かります。
「フリーランス」が住んでいるのは「東京」
フリーランスが住んでいる都道府県の1位は「東京」でした。
東京には27%が住んでおり、全体の4分の1を超えています。
2位以下も首都圏の各県、大阪府を中心とする関西圏、そして愛知県など、いわゆる「東名阪(とうめいはん)」の地域が多くなっています。
「フリーランス」は自宅で働いている
フリーランスが働いている場所は、「自宅の一室」が7割を超えています。
それでも、レンタルを含めると15%ぐらい人が、専用の事務所を用意しています。
一時、話題になった「特に決まった場所はない」というノマド(遊牧民)なタイプの人は、少数派です。
「フリーランス」に向いた性格
「100万円未満」から「1億円以上」という年収の差を見ていると、フリーランスが自分の技能と働き方によって結果が左右される職業であることが分かります。
また、フリーランスのような専門職の仕事は都会に集まりがちです。そのため、東名阪や首都圏、特に「東京」に住んでいる率が高くなっています。
そして、作業をする場所は、「自宅」が7割を超えています。
一人での作業が多く、大規模な設備も必要としないので、独立した事務所をかまえる必要が少ないという面もあるのでしょう。
逆に言えば、一人で自宅にこもって週に何十時間も働くわけで、それが苦にならない性格でなければ続かない働き方と言えるでしょう。