地震保険の保険金、熊本地震は「3,772億円」、鳥取県中部地震は「47億円」

[2017/5/12 00:00]
被災した熊本城

一般社団法人 日本損害保険協会が、2016年に発生した大規模災害に対する、保険金の支払件数と金額を公開しています。

熊本地震の保険金は「3,772億円」

2016年4月に発生した「熊本地震」における、地震保険の支払件数は「24万7,048件」で、支払われた保険金は「3,772億8,766万円」でした。

保険金の96.0%は「熊本県」内に支払われました。

2番目に多い支払先は「大分県」で2.8%、以下、「佐賀県」が0.5%、「宮崎県」が0.1%と続きます。

熊本地震で倒れた家屋

鳥取県中部地震の保険金は「47億円」

2016年10月に発生した「鳥取県中部地震」における、地震保険の支払い件数は「5,790件」で、支払保険金は「47億6,401万円」でした。

保険金の91.4%は「鳥取県」内に支払われました。

2番目に多い支払先は「岡山県」で2.5%です。

鳥取県中部地震で崩れた石垣

糸魚川大規模火災の保険金は「12億円」

地震以外では、2016年12月に発生した、新潟県糸魚川市における大規模火災の被害に対する保険料が明らかとなっています。

この場合、対象となった保険は、「車両保険」「火災保険」「新種保険」でした。

車両保険は、15台が対象で「1,098万円」が支払われています。

火災保険は、127件が対象で「12億6,114万円」が支払われました。

両者を合わせた保険金の総額は「12億7,212万円」になります。

消防庁によれば、この火災では約4万平方mが類焼し、147棟の建物が被害を受けたとされています。

火災保険が支払われた軒数は、被害を受けた軒数よりも少なく、火災保険に加入していなかった家屋が多いことが推測されます。

大規模火災の前の糸魚川市の町並み
[シニアガイド編集部]