「承継者」の有無で変わる、希望するお墓の形
[2017/5/22 00:00]
お墓の形についてのアンケート
石材業界団体の「全国石製品協同組合(全石協)」が、自分が希望するお墓の形についてアンケート結果を公開しています。
2017年4月にインターネットで行なわれたアンケートの回答者は、40代以上の男女266人と小規模ですが、面白い結果が出ています。
伝統的な和型の平面墓地を希望する人が多い
「自分が求めているお墓の形」で、一番多いのは「平面墓地」でした。
これは昔からある形で、6割近くの人が希望しています。
平面墓地の内訳を見ると、「伝統的な和型の墓石」が多くなっています。
次に多いのが「永代供養墓」で、2割あります。
意外なことに永代供養墓で一番希望が多いタイプは、「室内」つまり「手元供養」でした。
3番目が「散骨」で7%の人が希望しています。
「承継者」の有無で大きく変わる
お墓の管理を引き継いでくれる人のことを「承継者(しょうけいしゃ)」と言います。
アンケートの回答を見ると、承継者がいるかどうかで、希望するお墓の形が大きく変わることが分かりました。
「承継者がいる」場合は、平面墓地を希望する人は8割ですが、「承継者がいない」場合は、4割に減ります。
逆に、「永代供養墓」や「散骨」は、「承継者がいない」と多くなります。
つまり、自分がお墓に入った後で、誰かがお墓を引き継いでくれるのであれば、平面墓地を希望する人が多いのです。
誰も引き継いでくれないとわかっていると、立派な平面墓地を建てる気持ちになれない人が多いのでしょう。
お墓を建てるときは、いまの自分の気持ちだけではなく、自分が亡くなった後のことも忘れないようにしましょう。