働く女性は、30代は「保育」、50代は「介護」との両立で悩む
仕事と保育/介護の両立
主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」が、「保育や介護との両立」についてのアンケート結果を公開しています。
アンケート対象は、「しゅふJOB」の登録会員である働く主婦層で、有効回答数は932人でした。
「仕事と、保育/介護との両立で悩んだことがあるか」と質問では、6割以上の人が、保育または介護と仕事との両立で悩んだ経験があります。
「保育と仕事との両立で悩んだ」人が多く4割程度です。「介護と仕事」、「保育と介護と仕事」の両立で悩んだ経験がある人は、それぞれ1割程度です。
30代は「保育」、50代は「介護」で悩む
回答者の年代別にみると、30代は「保育」、50代は「介護」が悩みのタネであることが分かります。
保育で多い3つの悩み
保育に関する悩みで多いのは、次の3つでした。
いずれも回答者の4割以上の人が挙げています。
- 緊急時に仕事の休みがとりづらい
- 配偶者のサポートが物足りない
- 精神的または肉体的負担が大きく、仕事に支障をきたす
精神的/肉体的負担が大きい「介護」
一方、介護に関する悩みでは、「精神的または肉体的負担が大きく、仕事に支障をきたす」が、他を大きく引き離した1位でした。
実に7割以上の人が、この回答を選んでいます。
2位は「緊急時に仕事の休みがとりづらい」で、3位は「配偶者のサポートが物足りない」でした。
挙がっている3つの項目は保育での悩みと同じですが、介護にあたっては精神的/肉体的負担が大きいことが分かります。
コメントでも、「自分の時間が無くなる」「先が見えない」「自分の体調不良」など、負担の大きさがうかがえるものが多くなっています。
子供が犠牲にならないよう、第三者の支援も
また、保育と介護が同時期に来た場合、介護のために子供が犠牲になる傾向がうかがえます。
コメントとして寄せられた中でも、次のような例があります。
「デイサービスの時間が短く、合致する仕事を探したが見つからなかった。子供は中学生だが、介護3の母とは結局同居を続ける事ができなかった。母に付きっきりで、子供とのコミュニケーションも取れなくなってしまったため」(50代派遣社員)
介護にあたっては、どこかの段階で必ず第三者の関与が必要となります。
まず、「地域包括支援センター」などの公共の窓口に相談して、状況の変化に応じてサポートしてもらえる状態を作っておきましょう。