正社員による副業は、「週に5時間未満で、数万円の収入」が目安
正社員に対する副業調査
転職情報サイトの「エン転職」が、「副業に関するアンケート」を行なっています。
インターネットによるアンケートの対象は、20代~40代の正社員、5,584人です。
副業経験がある人は33%
「副業経験がある」人は、全体の33%でした。
回答者が、転職サイトの利用者ということもあって、現在の本業になんらかの不足を感じている場合が多いためか、同種の調査に比べて高い割合となっています。
副業はアルバイトが中心
副業として一番多かったのは「アルバイト(接客・販売・サービス系)」でした。
リアル店舗で働く接客系のアルバイトは、副業として選びやすいことが分かります。
2位は「アンケートモニター・ポイントサイト」、3位は「ネットオークション・フリマサイト」と、いずれもネットを利用した仕組みです。
同じネットを利用した仕組みでも、「クラウドソーシング」や「シェアビジネス」に手を染めている人は、まだ少ないようです。
「週に5時間未満」が多い
「副業に費やしていた時間」は、「週に5時間未満」が過半数を占めました。
本業があるために、あまり多くの時間を副業に割くことは難しいようです。
副業による収入は「5万円」が目安
「副業で得ていた月の収入額」は、「1万円~3万円」と「3万円~5万円」の2つが多く、ほぼ半分を占めています。
副業による収入は、「1万円は超えるが、5万円が1つの目安」と考えれば良いでしょう。
経験者ほど必要さが分かる「コミュニケーション能力」
「副業を実現するために、必要だと思うスキル・能力」の1位は「時間管理能力」でした。
「副業をするにあたって時間の管理はとても大変だった。残業が当たり前な職場だったので、そこからの時間計算などしてシフトを申請しなければならなかった。(25才男性)」
「一番は時間管理能力だと思う。自分の時間に無駄を作らない工夫が必要になってくる。また、その他の時間の事をどれだけ無駄なくやれるかが問われてくる。(35才男性)」
というコメントが寄せられています。
2位は「コミュニケーション能力」でした。
副業経験者に、これを挙げている人が多く、実際にやってみると必要さが分かるようです。
「どちらの会社にも迷惑をかけてはならないので、残業や付き合いなど発生した場合に、上手い断り方が必要。断ることができない場合は、副業に迷惑をかけないよう、日頃からのコミュニケーションが重要だと思う。(31才男性)」
「クラウドソーシングでは過去の評価が次の仕事に直結するので、業務内容だけでなく顧客満足度を上げるための対人スキル、誠実さが必要。(25才女性)」
などのコメントが寄せられています。
会社の規約は、かならず確認を
以前、副業をしていたのに、現在は止めている人もいます。
コメントを見ると、副業を禁止している会社で、バレないまでも、自ら身を引いてしまうようです。
- 「副業禁止の会社のため、マイナンバー制度導入と同時に止めた」(28才男性)
- 「副業が禁止の会社で、副業がバレてしまったため 」(29才男性)
一方で、副業には興味がありながら、会社の規約に無関心な人もいます。
「現在お勤めの会社では、副業は認められていますか」という質問に対して、「わからない」と答えている人が37%もいます。
副業が禁止されている会社で、規定に反して副業をしていることがバレた場合、少なくとも、あなたの評価に影響することはまぬがれないでしょう。
「わからない」という状態で副業を行なうことは、あまりにも危険です。
副業に興味を持ったならば、まず会社の規約を調べるところから始めましょう。