年齢によって変わる睡眠時間。40代は短く、80代は「9時間以上」
[2017/6/8 00:00]
20万人を対象にした睡眠時間の調査
「毎日、睡眠不足で」「子供の時のように長く眠れない」など、睡眠時間に関する悩みは尽きません。
では、普通の人は、毎日どれぐらい眠っているのでしょう。
データを探していたら、2011年に行なわれた「社会生活基本調査」という国の調査の中にありました。
この調査は、全国の約8万3千世帯の10歳以上の家族約20万人を対象にしたもので、サンプルとしては十分な量があります。
平均睡眠時間は男性の方が長い
調査対象者全体の平均睡眠時間は「7時間42分」でした。
男性は「7時間49分」、女性は「7時間36分」で、男性の方が長くなっています。
40代と50代が睡眠時間が短く、80代は長い
年代別に見ると、ほとんどの年代で男性の方が睡眠時間が長くなっています。
特に、「45~49歳」と「50~54歳」の女性は、平均睡眠時間が7時間を切っており、もっとも睡眠時間が短い年代となっています。
また、60代以降は、年齢が高くなるほど睡眠時間が長くなる傾向にあります。
「85歳以上」では、男女とも睡眠時間が9時間を超えており、すべての年代を通じて、もっとも睡眠時間が長いことが分かります。
よく、「眠れない」「寝た気がしない」という高齢者の訴えを見聞きしますが、睡眠時間だけが問題ではないことが分かります。
曜日によっても変わる睡眠時間
ここまで見た睡眠時間は、週7日間分をまとめたものです。
しかし、実際には睡眠時間は曜日にも左右されます。
平日の平均睡眠時間は「7時間31分」ですが、土曜日は「8時間2分」、日曜日は「8時間16分」と長くなります。
たぶん、平日は通勤や通学などのために、もう少し寝たいところを起きなければならないのかもしれません。
身体が求める睡眠を満たすことができるように、少し早めに寝るなどして、自分の睡眠時間を確保しましょう。