インターネットの利用は、40代まではスマホ、50代からはパソコン
インターネットと利用端末に関する調査
「インターネットの利用率は、50代までは90%台だが、60代で76%、70代では54%に落ちる」
「インターネットを利用するための端末は、40代まではスマホ、50代からはパソコンが多い」
ということが分かりました。
これは、総務省が公開した「平成28年通信利用動向調査」によるものです。
この調査は、17,040人の回答を集めた大規模なものです。
中学生から50代までは90%以上の人がインターネットを使っている
まず、年代別のインターネット利用率を見てみましょう。
小学生に相当する「6~12歳」でも、インターネット利用率は83%に達しています。
13歳から50代までは利用率は90%を超えています。
この世代は、かなり高い確率でインターネットを利用していると考えて良いでしょう。
しかし、「60代」になると利用率は76%に下がり、「70代」では54%、「80代」では23%となります。
とくに、70代以上では、インターネットなしで暮らしている人が多いことが分かります。
40代までは「スマホ」、それ以上は「パソコン」
インターネットを利用するための機器は、40代まではスマホが多く、とくに20代では92%の人がスマホを使っています。
パソコンも、各年代の70%前後の人が使っていますが、スマホに押され気味です。
スマホよりもパソコンを使うという人が多いのは、50代以上に限られています。
また、ほとんどの世代で「タブレット」の利用率は、「携帯/PHS」を上回っていますが、60代だけは「携帯/PHS」の方が多くなっています。
普及が進むだけに、使っていない人への対策が必要
この調査によれば、「過去1年間にインターネットを利用したことがある」人は「83.5%」でした。
また、先程見たように、13歳から50代までは、90%以上の人がインターネットを利用しています。
しかし、「世帯収入別の利用状況」を見ると、世帯収入が「400万円以上」の家庭では、90%前後がインターネットを利用しているのに対し、「200~400万円」では「76%」、「200万円未満」では「61%」に留まっています。
今後は、「インターネットを利用していない」、または「利用できない」人が不利益を受けないような対策が必要となってくるでしょう。