全国の市と区が対象の「住みよさランキング」発表
都市別の「住みよさランキング」
出版社の東洋経済新報社が、2018年の「住みよさランキング」を公開しています。
このランキングは、東洋経済新報社が公的統計をもとに、現状の各市が持つ『都市力』を「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つの観点に分類し、15の指標について、それぞれ平均値を50とする偏差値を算出し、その単純平均を総合評価としてランキングしたものです。
今回のランキングは、814市区(全国791市と東京23区)を対象にしています。
814都市すべてのランキングは、6月18日に発売された書籍『都市データパック2018年版』に掲載されていますが、ここでは上位の一部を紹介します。
総合評価1位は「印西市(千葉)」
2017年の「住みよさランキング」総合評価1位は「印西市」(いんざいし、千葉)でした。
印西市は、千葉県北西部に位置し、東京都心まで約40㎞の位置にあります。3市にまたがる千葉ニュータウンの面積の過半を占める住宅都市です。
人口は約9.2万人で、人口、世帯数ともに増加し続けています。
「快適度」が3位、「利便度」が10位で、この2部門が全国トップクラスの評価を得ています。
他の3部門も200位以内に入り、2012年から7年連続のトップの座を守りました。
2位は「長久手市」(ながくてし、愛知)でした。
長久手市は、名古屋市の東部に隣接する典型的なベッドタウンです。市内には愛知県下最大級の「愛・地球博記念公園」があります。
人口は約5.7万人で、市民の平均年齢が38.6歳(2015年国勢調査)と、全市町村で最も若いまちです。
「利便度」が6位、「快適度」が7位、「安心度」が19位、「富裕度」が36位で、「住居水準充実度」(723位)以外の指標はすべて上位に位置しています。
3位の「名取市」(なとりし、宮城)は、仙台市の南東部に隣接する人口7万8千人の都市です。
東日本大震災の影響で伸びが停滞した時期もありましたが、1958年の市制施行以来、一貫して人口が増加基調にあります。
部門別では「快適度」が4位、「利便度」が16位であるほか、「安心度」も84位と上位に位置しています。
なお今回、算出指標として「安心度」に「年少人口(0~14歳人口)増減率(3年前比)」を、「利便度」に「可住地面積当たり飲食料品小売事業所数」を加えたことにより、総合順位が大きく変動しています。
上位では、大府市(愛知)が前年180位から今年は6位に大きく順位を上げ、5位中央区(東京)(前年81位)、8位港区(同96位)、9位千代田区(東京)(同118位)といった東京23区の3区がベスト10に入りました。
【お知らせ】この記事は2018年6月25日に内容を更新しました。