各家庭の貯金の平均は「1,033万円」、借金は「431万円」

[2017/6/28 00:00]

家庭の状況を知るための全国調査

その家庭に、どれぐらい貯金があって、どれぐらい借金が有るかという状況は、千差万別です。

ここでは、「平成28年 国民生活基礎調査」のデータを使って、各家庭の状況を見てみましょう。

この調査は、2016年6月に行なわれ、全国の24,604世帯が回答しています。

なお、今回は熊本地震の影響で熊本県では調査を実施していません。すべての数字は、熊本県分を除いたものとなっています。

貯金が有る家庭は80.3%

金額に関わらず、「貯金が有る」という家庭は80.3%でした。

「貯金が無い」家庭は14.9%、「不詳」の家庭が4.8%です。

貯金の平均金額は「1,033万円」でした。

分布で見ると、「500~700万円」が一番多く、9.4%を占めています。

しかし、「3,000万円以上」という回答も8.8%と多く、平均金額を押し上げています。

出典:データを基に編集部が作成

借金が有る家庭は29.3%

「借金が無い」という家庭が62.3%もあり、半数を超えています。

金額に関わらず「借金が有る」家庭は29.3%、不詳が8.3%です。

借金が有る家庭の平均金額は「431万円」でした。

分布で見ると、「2,000~3,000万円」という回答が一番多く、4.9%を占めています。

出典:データを基に編集部が作成

高齢者は貯金が多く、借金が少ない

世帯主の年齢別に貯金と借金の金額を見てみましょう。

おおざっぱに言うと、年齢が上がると貯金が多く、借金が少ない傾向にあります。

貯金は、子育てが終わる50代から増え始め、平均が1,000万円を超えます。

借金では、金額が大きな住宅ローンが終わる60代から、借金の金額が小さくなっていきます。

借金が大きく、貯金ができない30代と40代を乗り越え、50代の10年間で貯金を増やすという傾向が分かります。

出典:厚労省
[シニアガイド編集部]