60歳になった人が、働き続けたいと思う年齢は「67歳」まで
還暦を迎える男女が考える将来像
プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険(PGF生命)が、今年中に60歳の「還暦(かんれき)」を迎える1957年生まれの男女にアンケートを行なっています。
インターネット上で行なわれたアンケートには、男女1,000人ずつ、合計2,000人が回答しています。
この記事では、主に還暦以後の生活について抱いている将来像を紹介します。
グラフはPGF生命のデータを元に編集部が作成しました。
働き続けたい年齢は「67歳」
59歳時点で働いている人に、「何歳まで働いていたいか」を聞いています。
一番多いのは、「65~69歳まで」で、次が「70~74歳まで」でした。
働き続けたいと思う平均年齢は「67.7歳」です。
今後の人生の不安は「健康」と「お金」
「今後の人生で不安に思うこと」では、「身体能力の低下(病気や寝たきりなど)」が一番多い回答でした。
「自分の介護」や「判断能力の低下(運転を含む)」なども多く、自らの「健康」に対する不安の強さがうかがえます。
2番めに多い回答は、「年金制度の崩壊」で、「老後の資金不安」が続いています。
「健康」に次ぐ不安のタネは「お金」と言えるでしょう。
老後の生活に必要な金額は「20万円」、余裕のある生活には「30万円」
「60歳以降の生活費として、最低限必要だと思う金額」を聞いています。
一番多いのは「20万~24万円台」で、平均の金額も「20.8万円」でした。
次に「ゆとりのある生活のために必要だと思う金額」を聞くと、「30万~34万円台」が一番多く、平均の金額も「30.1万円」でした。最低限の生活とは、約10万円の差があります。
配偶者がいない場合は、それぞれ「15.7万円」と「23.9万円」と少し低くなります。
逆に、配偶者がいる場合は夫婦二人分ということもあって金額が上がり、「22.4万円」と「32.0万円」でした。
「旅行・レジャー」の次は「健康・医療」にお金を使いたい
「60歳以降の人生でお金を投じていきたいこと」の1位は「旅行・レジャー」でした。
そして、2位に「健康・医療」が入っています。
やはり、健康に気をつけていきたいと考えている人が多いことが分かります。
なお、お金を使いたいことの上位では、ほとんど男女差がありません。
しかし、5位以降には男女差が見られます。
男性では、「嗜好品(酒・タバコ・コーヒー)」が7位、「車・バイク」が9位、「金融投資」が10位に入っています。
女性では、「貯金」が7位、「美容」が8位、「ファッション・おしゃれ」が9位に入っています。
このあたりのお金の使い方の違いは、お互いに知っておくと良いかもしれません。
移住についての男女の差は大きい
老後の生活に関する意識の中で、男女差が大きかったのが「住まい」に関するものでした。
男女のいずれも70%近くの人は、「今の居住地は、暮らしやすい街だと感じている」としており、現在の住まいに住み続けたいと考えています。
一方、男性の18.3%は「田舎暮らしに興味がある」としており、地方移住への関心が高くなっています。しかし、「田舎暮らしに興味がある」女性は、8.1%に留まっています。
逆に、「サービス付き高齢者住宅や有料老人ホームに興味がある」という女性は15.7%おり、なんらかのサポートがある施設への入居が視野に入っています。
しかし、「サービス付き高齢者住宅や有料老人ホームに興味がある」男性は6.9%しかいません。
老後の生活を考えた場合、「どこに住むか」というイメージのすりあわせをして置かないと、夫婦二人の生活を維持することに影響が出る可能性があります。