高齢期の理想の住まいアンケート。「新築一戸建」に強いこだわり
老後の住まいに対する希望
65歳以上の高齢期において,どのような住宅に住むことが理想なのでしょう。
ここでは、内閣府が2015年に行なった「住生活に関する世論調査」からデータを紹介します。
この調査は、全国の20歳以上の男女1,736人が回答しています。
高齢期における理想の住宅
「65歳以上の高齢期において、どのような住宅に住むことが理想と考えますか」と質問しています。
一番多かったのは、「新築一戸建」で40.9%でした。
「中古一戸建」を合わせると、ほぼ50%の人が一戸建てを希望しています。
次に多いのは「高齢者向け住宅(サービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホームなど)」で16.7%です。
高齢者を対象とした専用住居は、ある程度の介護サービスなどが付属することが多いので、老後の住居として人気があるのでしょう。
三番目は「新築マンション」でした。
年齢が高くなるほど「新築一戸建」を希望する人が多い
一戸建住宅への希望が強いので、年代別にデータを見てみました。
傾向としては、年齢が高くなるほど「新築一戸建て」を希望する人の割合が高くなっています。
特に、自分が65歳以上になっている世代を見ると、43%~53%の人が「新築一戸建て」を希望しています。
自分の家を新築して、高齢になってもそこに住み続けたいという欲求は、とても強いものであることが分かります。
老後に住むなら「生活が便利で、安全な場所」
次に「65歳以上の高齢期における理想の居住地として、どのような場所であることを重視するか」と聞いています。
一番多いのは、「医療・介護・福祉施設へのアクセスの良い場所」でした。
二番目が、「日常的な買い物などを行う生活関連施設などへのアクセスの良い場所」で、「公共交通機関へのアクセスの良い場所」でした。
上位3つは、「アクセス」がキーワードで、位置的に近いか、交通が便利ということを重視しています。
4位以下では、「自然災害に対して安全な場所」や「犯罪、交通事故などに対して安全な場所」など、「安全」がキーワードとなっています。
一言で言えば、「生活が便利で、安全な場所」が望ましい環境と言えるでしょう。