積極的に摂っている栄養素は「たんぱく質」、制限しているのは「炭水化物(糖質)」

[2017/9/14 00:00]

60代と70代に聞いた食生活

総合マーケティング支援会社のネオマーケティングが、「シニアの食生活と健康意識」の調査結果を公開しています。

このアンケートは2017年8月にインターネットで行なわれました。

60代と70代の男女、各250人ずつ、合計1,000人が回答しています。

ここでは、「健康のために積極的に摂っている栄養素」についての結果を紹介します。

健康のために積極的に摂っている栄養素

「健康のために積極的に摂っている栄養素」の1位は「たんぱく質」でした。

ほぼ並んだ2位は「食物繊維」です。

3位が「ビタミン」、4位が「カルシウム」で、ここまでは、3割ぐらいの人が気にしています。

出典:ネオマーケティング

健康のために摂ることを制限している栄養素

「健康のために摂ることを制限している栄養素」の1位は「炭水化物(糖質)」でした。

2位は「油・脂質」です。

3位以下は、1%前後しか回答がありません。

逆に言えば、「糖質」と「脂」が、避けるべきものとして、強く印象づけられていることが分かります。

出典:ネオマーケティング

駒沢女子大学 西村一弘教授のコメント

このような調査結果に対して、駒沢女子大学 人間健康学部健康栄養学科の西村一弘教授は、次のようにコメントしています。


 今回の調査結果では、シニアの方々が70歳を迎えるのに様々な不安を抱えていながらも、アクティブに生活を楽しみ、食事面では栄養や食品、食事のタイミングなど様々なことに気を配っており、健康的な食生活への意識が非常に高いことがうかがえます。

 しかし、食生活の基本である、3大栄養素「炭水化物(糖質)」「たんぱく質」「脂質」の摂取バランスにおいて、大きく間違った認識を持たれていることが浮き彫りとなっています。

 それは、摂取を控えている栄養素1位が「炭水化物(糖質)」という結果です。「炭水化物(糖質)」を控えていては、不安が多い70歳を、いきいき元気に過ごすことは出来ません。

 「炭水化物(糖質)」は、筋肉や臓器、脳を動かすエネルギー源であり、筋肉の合成を促進し、シニアの身体づくりにとって必要不可欠な栄養素であり、人間は「炭水化物(糖質)」から先にエネルギーに変えていく回路を持っているので、「炭水化物(糖質)」はエネルギー源の土台なのです。

 昨今の糖質制限ブームなど、「炭水化物(糖質)」を摂ると血糖値が上昇し、肥満の原因になるなどの報道も多く見られ、「炭水化物(糖質)」を控える風潮がありますが、栄養バランスを損なわない3大栄養素の割合は、「炭水化物(糖質) 50~60%」「たんぱく質 13~20%」「脂質 20~30%」と言われています。

 シニアの楽しみである、旅行や運動などアクティブに生活するために筋肉量は重要です。しかし加齢とともに筋肉量は低下します。

 筋肉の材料となる「たんぱく質」の摂取だけではなく、エネルギー源の土台となる「炭水化物(糖質)」、血液やホルモンの材料となる「脂質」の、3大栄養素をバランス良く摂取するとともに、定期的な運動がいきいき元気に過ごすために必要です。

 また、脳機能においても、「炭水化物(糖質)」を定量に保つことで、脳を働かせ活性化させるので、認知症リスク低下にも繋がります。

 不安の多い70歳を元気にいきいきと過ごすためには、正しい栄養知識を身につけ、健康な体づくりにとって必要不可欠な「炭水化物(糖質)」を初めとした、3大栄養素の摂取バランスをきちんと理解していただきたいと思います。

[シニアガイド編集部]
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