2017年上半期も、交通事故死の半分以上は高齢者
[2017/9/18 00:00]
2017年上半期の死者は過去最低
警察庁が、2017年上半期の交通死亡事故についてのレポートを公開しています。
2017年1月から6月までの、交通事故による死亡者数は「1,675人」で、過去最低だった昨年をさらに下回りました。
死者のうち、65歳以上の高齢者は「911人」で、こちらも昨年を下回っています。
交通事故死者のうち、高齢者が占める割合は54.4%でした。
70代後半から死者数が増える
2017年上半期の交通事故死者を、年齢別にみると、一番多いのは「80代前半」でした。
二番目が「70代後半」、三番目が「85歳以上」で、高齢者の死者が多いことが分かります。
運転中よりも歩行中の事故の方が死者が多い
高齢者の交通事故を、死亡時の状況別に見ると、一番多いのは「歩行中」でした。
歩行中の交通事故は、年齢が高くなるにつれて増えていくのが特徴です。
二番目に多いのが、よく話題に上がる「自動車運転中」でした。
高齢者による自動車の運転中の事故は、60代後半~70代前半は少なく、70代後半から80代前半が多くなっています。
三番目に多い「自転車乗車中」では、80代前半が飛び抜けて多く、高齢になっての自転車使用には危険が伴うことが分かります。
「運転をしないから安心」ではない
高齢者の交通事故というと、自動車の運転中事故が大きく取り上げられますが、実は「歩行中」の事故の方が多く、「自転車乗車中」の事故も少なくありません。
自動車には乗らないから安心ではなく、歩行中や自転車に乗っている時でも、交通事故に対する注意が必要なようです。