単身高齢者は、1日のうち「11時間18分」を1人で過ごしている

[2017/9/23 00:00]

生活時間を誰と一緒に過ごしているか

国が5年に1度行なう「社会生活基本調査」を基に、高齢者の1日の人との付き合い方を紹介します。

2016年に行なわれた調査では、睡眠以外の生活時間について、「誰と一緒に過ごしたか」を調べています。

「家族といる時間」が、1人でいる時間よりも長い

65歳以上の高齢者の場合、「睡眠時間」が8時間8分、「家族といる時間」が6時間27分、「1人でいる時間」が6時間15分でした。

「1人で過ごしている時間」よりも、「家族といる時間」の方が長いのが特徴です。

「睡眠時間」を除けば、「家族といる時間」に一番長く時間を割いています。

出典:データを基に編集部が作成

一人暮らしになると、1人でいる時間が1日の大半を占める

しかし、一人暮らしの「単身高齢者」に絞ると、様子が大きく変わります。

「1人で過ごしている時間」が長くなり、「11時間18分」になります。

「家族といる時間」は1時間を切り、54分しかありません。

睡眠時間を除いた「15時間52分」の生活時間のうち、「11時間18分」を1人で過ごしていることになります。

また、睡眠中も1人と考えれば、1日24時間のうち、19時間22分を1人で過ごしていることになります。

いずれにしても、1日の大半を1人で過ごしていると言って良いでしょう。

なお、「1人で過ごしている時間」については、男女差があまりありません。男性が11時間1分、女性が11時間25分で、女性の方が長くなっています。

出典:データを基に編集部が作成

「家族といる時間」が短くなるので、1人でいる時間が増える

単身高齢者の1日を見ると、「睡眠時間」や「学校/職場の人と過ごす時間」「その他の人と過ごす時間」などは、あまり差がありません。

「家族といる時間」が短くなった分が、そのまま「1人で過ごしている時間」になっています。

出典:データを基に編集部が作成

家族と過ごす時間は、ほかの人とでは埋まらない

この調査結果から、高齢者の場合、誰かと一緒に過ごす時間のほとんどは「家族」と一緒に過ごしていることが分かります。その時間は長く1日に6時間以上もあります。

「学校/職場の人」や「その他の人」と過ごす時間はあっても、それは、家族と過ごす時間よりもずっと短く、代わりにはなるのは難しいと言えるでしょう。

そのため、一人暮らしの単身者の場合、「1人で過ごしている時間」が1日の大半を占めてしまうのです。

[シニアガイド編集部]