防災グッズを用意している家庭は、3年前より30%も減っている

[2017/9/29 00:00]

防災グッズに関するアンケート

マーケティング会社のイーライフが、防災グッズに関するアンケート結果を公開しています。

2017年8月に3,052人を対象に行なった結果を、同じテーマで、2014年5月に1,940人を対象に行なった結果と比較しています。

防災グッズを準備している人が30%も減った

「もしもの時のために防災グッズを準備しているか」という質問に対して、一番多い回答は「準備している」でした。

しかし、2014年のアンケートでは「準備している」人は68%いましたが、今回は38%しかいません。

防災グッズを準備している人は、3年間で30%も減っています。

出典:イーライフ

防災グッズを維持できない理由

防災グッズの所有率が下がった理由は、今回のアンケートのコメントにありました。

  • 防災グッズ一式が、水・食料の賞味期限切れや、グッズの痛み、風化が出てきて捨てられた。(60代男性)
  • 東日本大震災後、3年は用意していましたが賞味期限切れの物が数個あり買い足していません。(30代男性)

防災グッズのセットに入っている水の保存期間は、長期保存水でも5年です。保存食料も賞味期限が3年のものが中心です。

実は、防災セットを維持するためには、これらの消費期限を意識して内容を入れ替えていく必要があります。

しかし、賞味期限を意識して、水や食料を買い直して補充し続けることは難しいのです。

何を用意すれば良いか

今回のアンケートでは、被災経験がある人に、現在備えているものを聞いています。

震災に対して最低限の備えをするための参考になります。

食料については、普段食べているものを多めに買い置きし、期限が切れる前に食べ、不足分を新たに補充する「ローリングストック」で備えるという手も検討しましょう。

  • 【水】
    東日本大震災の時、一番なくて不便だったのが水だから。(40代女性/宮城県)
  • 【卓上コンロ】
    卓上コンロがすごく役にたちました。すごく寒かったので、冷凍ごはんを雑炊にしたり、カップヌードルが重宝しました。(60代女性/宮城県)
  • 【光源】
    3.11の経験から、懐中電灯はランタンに買い替えました。(30代女性/宮城県)
  • 【ラジオ】
    手巻き充電式のライト付携帯ラジオ。ライフラインが完全に停止した時に、情報源と明かりとして役に立ちました。(40代女性/宮城県)
  • 【ガソリン】
    熊本地震では車で寝泊まりしていたので、ガソリンが半分くらいに減ったら、満タンに入れておくようにしています。(30代女性/熊本県)
[シニアガイド編集部]