制度改正後8カ月で加入者が倍増した「個人型確定拠出年金」のメリットとデメリット

[2017/10/6 00:00]

個人型確定拠出年金の加入者が昨年末の2倍に増加

個人型確定拠出年金の加入者が増え続けており、2017年8月末には「62万人」となったことが分かりました。

個人型確定拠出年金は、2017年1月に制度が改正され、これまで加入できなかった「公務員」や「専業主婦」も加入できるようになりました。

改正後の8カ月間で加入者は、「30万6千人」から「62万人」へと2倍に増えています。

出典:データを基に編集部が作成

新たに加入した人は、自営業者である「第1号」が2万3千人、会社員や公務員である「第2号」が27万人、専業主婦である「第3号」が1万3千人に及びます。

特に、今回の制度改正によって加入が可能になった公務員や私学教員などの「共済組合員」は、加入者が多く、8カ月間で10万2千人が加入しています。

そして、以前から加入が可能だった自営業者や会社員も、加入者が増加しています。

これは、今回の制度改正をきっかけとして、報道される機会が増えて個人型確定拠出年金が注目され、加入者の増加につながったのでしょう。

iDeCoのメリットとデメリット

個人型確定拠出年金は、制度による積立型の年金制度です。「iDeCo(イデコ)」という愛称で呼ばれることもあります。

個人型確定拠出年金は、自分で毎月積み立てたお金を、運用して、60歳以降に年金として受け取ります。

個人型確定拠出年金の最大のメリットは、税金面で優遇されていることです。

  • 毎月引き落としされる掛金の全額が控除の対象となり、その年の所得税が安くなる
  • 運用による利益や利息などに税金がかからない
  • 受け取る際に一時金ならば「退職所得控除」、年金として受け取るならば「公的年金等控除」の対象なので、所得税がかからないか、安くなる

一方、デメリットもあります。

  • 少なくとも60歳までは引き落としができない
  • 途中で解約することができない
  • 給与引き落としとなるため、手続き書類が多い

また、これはメリットであり、デメリットでもあるのですが、「積み立てたお金を運用する方法は、自分で選ぶ」必要があります。

投資する方法を選べて嬉しいと感じるか、面倒と感じるかは人によって異なるでしょう。

ただし、運用商品は、投資信託が中心ですが、元本が保証された定期預金も用意されています。

運用商品に定期預金を選んだ場合でも、税金の優遇は受けられるので、単に積立貯金をした場合よりも有利になりますから、面倒な人は定期預金を選択するという手もあります。

[シニアガイド編集部]