「最近、物忘れが増えた」と感じるのは「人の名前が出ない時」
「物忘れ」に関するアンケート
オレンジページのリサーチ会員組織「オレンジページくらし予報」が、「物忘れ」に関するアンケートの結果を公開しています。
2017年8月に行なわれたインターネットアンケートには、50~60代の男女377人が回答しています。
回答者の76%は、物忘れが増えたと感じている
回答者のうち、「最近、物忘れが増えた」と感じている人は288人でした。
全体の約76%に当たりますから、50歳を過ぎると多くの人が物忘れが増えたと感じています。
「物忘れ」の例として一番多いのは、「人の名前が出てこない」でした。
「会話の中で芸能人の名前が全然出てこない」「(相手の)名前が出ず、会話がスタートできなかった」などが挙げられています。
二番目に多いのは「何をしようとしたか忘れる」、三番目が「漢字が思い出せない」でした。
また、「会話の中にアレとかソレが増えた」も多くなっています。
物忘れをしないための対策は「メモ」
「物忘れをしないための対策」で、一番多いのは「メモをとる」でした。
75%の人が挙げており、代表的な物忘れ対策と言えるでしょう。
二番目は「インターネットなどで調べて、忘れたままにしない」ですが、22%に留まっています。
物忘れの原因は「年をとったから」だけど
「物忘れをするようになった原因」として、ほとんどの人が「年をとったから」としています。
加齢によって、物覚えが悪くなったり、忘れやすくなったりすることは普通のこととして受け入れているようです。
ただし、家族から見ても、異常と感じる物忘れについては注意が必要です。
例えば、「人と会う約束を忘れる」を例にすると、「約束があることは覚えているが、うっかり時間を忘れてしまう」は加齢による物忘れですが、「人と会う約束自体を覚えていない」は認知症による物忘れの可能性があります。
認知症の可能性がある物忘れについては、大きな病院であれば「物忘れ外来」や「メモリークリニック」などの名称で、外来窓口が用意されています。
家族が異常を感じる機会が増えてきたら、これらの外来窓口を利用して、医師による診断を受けるようにしましょう。