日没前後の1時間は、高齢歩行者の死亡事故が多い
[2017/10/24 00:00]
「薄暮時間帯」は死亡事故が多い
警察庁が、「薄暮時間帯」の交通事故について、警告を発しています。
「薄暮時間帯」とは、日没時刻の前後1時間を指します。
2012年から2016年の5年間における死亡事故発生状況を分析した結果、「薄暮時間帯」には次のような特徴があることが分かりました。
- 1日のうちでも死亡事故の件数が多い
- 自動車と歩行者が衝突する事故が最も多い
- 65歳以上の高齢歩行者が死亡する事故が多い
65歳以上の高齢者は、「散歩」や「買い物」をしているときの事故が多いことも分かりました。
薄暮時間帯に向けた対策
薄暮時間帯に交通事故が多いのは、日没とともに、周囲の視界が悪くなるためです。
自動車や自転車、歩行者は、お互いに気づくのが遅れ、距離や速度も分かりにくくなります。
では、どのような対策が有効なのでしょうか。
自動車に乗るときは、薄暗くなる前からヘッドライトを早めに点灯しましょう。自分の視界を確保するとともに、自分の車の存在を周囲に知らせることもできます。
歩くときや自転車に乗るときは、運転する人が見つけやすい、明るい目立つ色の服装をしましょう。
靴、衣服、カバン、つえなどに反射材やLEDライトを付けて、自分の存在を周囲に知らせるのも有効です。
薄暮時間帯や夜間は、自動車との距離や、相手の速度が分かりにくくなります。道路を横断するときや、自動車とすれ違うときは、昼間よりも注意を払いましょう。