60歳男性の「42%」が健康食品やサプリを利用中
健康食品やサプリの利用調査
マーケティングリサーチ会社のアンテリオが、「男性の健康食品・サプリメントの利用状況調査」の結果を公開しています。
ここで対象となっているのは、医薬品ではなく、健康効果があるとされる機能性表示食品や、ドリンク剤、いわゆるサプリなどです。
このレポートは、2017年4月に、京浜/京阪神地区の男性を対象に行なわれた調査のデータを利用しています。
年齢が高くなると、利用率が上がる
「現在、健康食品やサプリメントを利用している」人は、年令が高くなるほど多くなっています。
「10代」では17.2%ですが、「60代」では42.1%と、2倍以上になります。
さらに、「60代」の19.9%は「以前は利用していた」と回答しており、健康食品やサプリになじんでいる様子がうかがえます。
「ほとんど毎日」飲んでいる人が多い
「健康食品やサプリメントを利用している頻度」は、どの年代でも「ほとんど毎日」が半分以上を占めています。
とくに60代では「ほとんど毎日」利用している人が8割を超えており、習慣となっていることが分かります。
サプリへの支出は月に「3,698円」
「健康食品やサプリメントの1カ月当たりの支出」の平均は「3,698円」でした。
年令が高くなると、支出が増える人が多くなります。
60代では「2,501円~3,000円」という人が多く、平均支出でも「4,422円」に達しています。
全年代で「ビタミンC」がトップ
「過去1年間で利用した健康食品やサプリメントの成分」は、全年代で「ビタミンC」が一番でした。
また、総合的な「マルチビタミン」も人気があり、40代と60代以外では2位に入っています。
40代では「ウコン」、60代では「乳酸菌・ビフィズス菌」が2位に入っています。
この結果に対して、アンテリオ コンシューマーヘルスケア事業部の小林智子氏は、次のようにコメントしています。
利用されている成分としては、ビタミンやニンニク、ブルーベリーといった成分が、どの年代でもランクインしました。
50~60歳代では、脳の活動や血液サラサラ効果のあるDHA・EPA/オメガ3脂肪酸、生活習慣病予防に効くとされるゴマ・セサミン、そして関節痛予防のグルコサミンといった、この年代ならではの悩みに対応する成分がランクインしています。
近年は店頭やテレビCM、新聞広告などで特に中高年向けの健康食品やサプリメントをよく見かけるようになりましたが、これらの商品は、自分の健康への不安が高まる50~60歳代男性の心をしっかり掴んでいるようです。