シニアでも「経路探索」と「地図」はデジタルが頼り
[2017/12/20 00:00]
デジタルな手段とアナログな手段の割合
あおぞら銀行が、「シニアのリアル調査」の一環として、従来のアナログな方法と、スマホを中心とするデジタルな方法のどちらを利用しているか調べています。
2017年6月に行なわれた調査には、全国の55~74歳の男女2,070人が回答しています。
経路探索や地図はスマホが強い
デジタルな方法が一番優勢だったのは、「交通経路や乗換方法の探索」でした。
全体の71.1%の人がスマホなのでデジタルな手段に頼っています。
二番目に多いのは「地図の閲覧」で、こちらも67.2%と普及しています。
三番目が「友人・知人、家族との連絡・対話」で、51.3%でした。
家族への連絡では、LINEの代表されるメッセージソフトを利用しているのでしょう。
電子書籍の利用者は少ない
一方、アナログな方法の方が優勢なのは「書籍・雑誌を読む」で、デジタルな手段を選んでいる人はわずかに6.0%しかいません。
「飲食店の予約」「ニュースを読む/聞く」「天気予報を見る」なども、アナログが優勢で、デジタルな手段に依る人は30%を切っています。
ニュースと天気予報については、テレビを見る習慣が強いことが影響しているのでしょう。
女性が写真を撮るのは「スマホ」
男女別に見ると、多くの項目で男性の方がデジタルな手段を使う割合が高くなっています。
最大の例外は「写真撮影」で、スマホなどの携帯電話で撮影する男性は29.9%に留まっていますが、女性は52.1%と半分以上を超えています。
男性は、「カメラ」という道具が好きなので、スマホで撮影するというスタイルに及び腰なのでしょう。
「写真撮影」以外では、「時刻を知る」と「友人・知人、家族との連絡・対話」は女性の方がデジタルな方法を取る人が多くなっています。
時刻の方は「腕時計」をする習慣の強さが、人との連絡方法は男女のコミュニケーション志向の強さの違いが影響していると思われます。