サラリーマンの年間の休日は「平均108日」、取得できた有給休暇は「平均9日」
サラリーマンは年に何日休めるのか
年末も押し詰まり、今日12月29日が「仕事納め」という、勤め人の方も多いでしょう。
年末年始は休日としている会社が多いのですが、いったい、それらを含めて、サラリーマンは年に何日休めるのでしょう。
厚労省が公開している「平成29年就労条件総合調査 結果の概況」という資料を使って紹介します。
週に2日以上休める会社は半分
最初に、週単位の休日から見ていきましょう。
調査対象となっている4,432社のうち、なんらかの「週休2日制」を取っている会社は「87.2%」でした。
しかし、これで喜んではいけません。
実は、週休2日制であっても、毎週2日は休めない制度もあるのです。例えば、「月3回」「隔週」「月2回」「月1回」だけ週休2日制という会社です。
それを除いて、毎週、ちゃんと2日休める「完全週休2日制」の会社の割合は「46.9%」に減ってしまいます。
一方で、完全週休2日制よりも、休日が多い会社もあります。
例えば、「月1回以上週休3日制」「3勤3休」「3勤4休」などの制度を採用しているのです。
さすがに、こういう会社は少ないのですが、それでも「6.0%」あります。
結論としては、週に2日以上休める会社は、46.9%+6.0%=52.9%ですから、全体の半分と思えば良いでしょう。
年間の休日総数は「平均108日」
調査に参加した4,432社の「年間休日総数」は、平均で「108.3日」でした。
分布を見ても、「100~109日」という会社が最多です。
この日数は、ちょっと少ないと感じる人もいるでしょう。
1年間は、最低でも52週間あります。つまり、週休2日制ならば「52×2=104日」の休みがあります。
これに「国民の祝日」が16日ありますから、週休2日制の会社では1年の休日は「120日」ぐらいになるはずなのです。
しかし、週末と祝日が重なることもありますし、さきほど見たように週休2日制ではない会社も多いので、平均値はこれぐらいに落ち着いてしまいます。
ちなみに、従業員数が千人以上の会社に限ると、年間の休日総数は「115.1日」に増えます。
やはり、大きい会社の方が、きちんと休みがとれる傾向はあるようです。
有給休暇は半分も取れていない
所定の休日以外に、申請することで取れる「年次有給休暇」という制度があります。
有給休暇の日数は、労働基準法で1年に最低10日間と決まっています。
4,432社の平均付与日数を見ると、1年に「18.2日」でした。
つまり、年に18日は休みを取る権利があります。
しかし、実際に取得された日数は、平均で「9.0日」でした。
取得日数を付与日数で割った「取得率」は49.4%で、半分以下です。
せっかく有給休暇があっても、諸般の事情によって取得できず、半分も休めていない様子がうかがえます。