人生の終わりを意識した際にやりたいことは「持ち物の整理」
終活に関するインターネットアンケート
お葬式のポータルサイト「いい葬儀」などを運営している鎌倉新書が、「ライフエンディング(終活)に関する意識調査」の結果を公開しています。
2017年11月に行なわれたインターネットアンケートでは、 全国の20歳以上の男女835名が回答しています。
人生の終わりを意識した際にやりたいことは「持ち物の整理」
「人生の終わりを意識した際にやりたいこと」という質問で、一番多い回答は「持ち物の整理」でした。
二番目は「身近な人との楽しい思い出を作る」、三番目は「旅行をしておきたい」です。
この3つは、40%以上の人が挙げており、人生の終わりにやりたい代表的なことのようです。
「終活」でも「持ち物の整理」が1位
次に、「終活として行動している(行動した)こと」と、「終活」という言葉を入れた質問をしています。
こちらも一番多いのは「持ち物の整理をする」でした。
人生最後の希望でも、終活でも、一番気になるやりたいことは、「自分の持ち物の整理」でした。
それだけ自分の持ち物への愛着があるということでしょうし、それが誰かの目に触れて整理されることは避けたいという意識も感じられます。
二番目は「エンディングノートを買う」、三番目は「エンディングノートを部分的でもよいから書く」でした。
エンディングノートへの思い入れは強く、具体的な行動を伴う、「財産の整理」や「お墓を買う」「お葬式の相談をする」などを上回っています。
「終活」という言葉と、「エンディングノート」が強く結びついているようです。
「終活」をしないのは「終活は、まだ先で良いと思った」
最後に「具体的に終活として行動しない理由」を聞いています。
一番多いのは「終活は、まだ先で良いと思った」でした。ほぼ半数の人が、これを理由に挙げています。
次に「具体的にどうすればいいのかわからない」です。
とりあえず、何から手を付けて良いのかということが分からないので、「自分の持ち物の整理」や「エンディングノート」に走るという面もあるようです。
また、「自分の死を考えるのが嫌だから」、「不吉な気がするから」など、「終活」の前提となる自分の死を受け入れたくないという人もいます。
「終活」という行動が広く受け入れられるためには、「人間はいつか死ぬもので、自分も例外ではない」、「自分の死に対して準備しておくことは必要なことであって、不吉ではない」という意識を持つ人が増えることが必要であることが分かります。