ストレスの少ない生活を送るには、「居心地のいい居場所」が必要

[2018/1/13 00:00]

「居心地のいい居場所」とストレスの関係

スキンケア製品メーカーのメディプラスが、「居心地のいい居場所」の数と、ストレスの関係について調査結果を公開しています。

「居心地のいい居場所」がないとストレスが強くなる

14万人を対象にした調査では、「居心地のいい居場所」がある人は、ストレスが低いという結果が出ています。

「20~59歳」の男性で見ると、ストレスが高い人は「居心地のいい居場所」の数が0.7カ所ですが、ストレスが低い人は1.6カ所あります。

つまり、「居心地のいい居場所」が確保できず、1カ所もない状態では、ストレスが高くなります。

男性の場合、「居心地のいい居場所」はたくさん必要ありません。

「60~69歳」の男性では、1.7カ所あれば、ストレスは低くなっています。

つまり、1カ所か2カ所あれば十分なようです。

出典:メディプラス

女性は「居心地のいい居場所」が3カ所必要

同じ調査によれば、女性は「居心地のいい居場所」が複数必要です。

ストレスが低い人を見ると、「20~59歳」では3.0カ所、60~69歳でも2.6カ所を確保しています。

一方、「20~59歳」では、「居心地のいい居場所」が1.3カ所あっても、ストレスが高くなっています。

つまり、女性の場合は居場所は1カ所では足りません。できれば3カ所を必要とするようです。

出典:メディプラス

男性の「居心地のいい居場所」は仕事

「居心地のいい居場所」とは、具体的に、何を指すのでしょう。

それは、性別や年代によって異なります。

全国の2,266人を対象とした調査の結果を見てみましょう。

「20~59歳」の男性の場合は、次の順になります。

  • 自宅/自室 15.2%
  • 大切な家族がいる。温かい家庭 15.2%
  • 自然 10.7%
  • 職場で必要とされている。やりがいのある仕事 7.6%
  • なんでも話せる友人。長年の友人がいる 7.6%
  • 価値観が合う、優しく、大好きなパートナーがいる 7.6%

男性の場合、「自然」や「自宅/自室」など、物理的な居場所が多いのも特徴です。

同じ男性でも、「60~69歳」になると大きく変わります。

  • 自然 11.9%
  • スポーツが楽しめるところが近くにある 10.6%
  • 自宅/自室 5.3%
  • 大切な家族がいる。温かい家庭 5.3%
  • 働きやすい職場 5.3%
  • 職場で必要とされている。やりがいのある仕事 5.3%

「20~59歳」では入っていなかった、「自然」や「スポーツが楽しめるところが近くにある」が上位に入ってきます。

一方で、60歳を過ぎても、「職場」に関する「居場所」が2つ入っているのが印象的です。

仕事関係の居場所は、60代後半になると手に入れにくくなりますから、仕事を辞めた後の「居場所」を確保することを心がけましょう。

女性の「居心地のいい居場所」は人間関係

女性の「居心地のいい居場所」を見てみましょう。

「20~59歳」では次の順になっています。

  • 大切な家族がいる。温かい家庭 27.3%
  • なんでも話せる友人。長年の友人がいる 23.6%
  • 働きやすい職場 22.7%
  • 価値観が合う、優しく、大好きなパートナーがいる 20.9%
  • 自宅/自室 16.4%
  • 職場で必要とされている。やりがいのある仕事 8.2%

女性は、物理的な居場所よりも、人間関係に基づく居場所が多いという特徴があります。

また、それぞれの項目についての支持率が高いのも特徴です。居場所に対する思い入れが、男性より強いのでしょう。

「60~69歳」では、男性と同じように、だいぶ順位が入れ替わります。

  • 自然 17.2%
  • 大切な家族がいる。温かい家庭 15.5%
  • 近所付き合いが良い 13.8%
  • 自宅/自室 12.1%
  • 趣味の場、コミュニティ 12.1%
  • なんでも話せる友人。長年の友人がいる 10.3%

60歳以上は、男女とも「自然」が1位になっています。

「自然」は、59歳までの現役世代では、上位に入っていないのですが、60歳を過ぎると「居心地のいい居場所」として、強く意識されるようです。

自分の気持ちや性格に合った「居心地のいい居場所」をうまくみつけて、ストレスの少ない生活を送りましょう。

[シニアガイド編集部]