ストレスの少ない生活を送るには、「居心地のいい居場所」が必要
「居心地のいい居場所」とストレスの関係
スキンケア製品メーカーのメディプラスが、「居心地のいい居場所」の数と、ストレスの関係について調査結果を公開しています。
「居心地のいい居場所」がないとストレスが強くなる
14万人を対象にした調査では、「居心地のいい居場所」がある人は、ストレスが低いという結果が出ています。
「20~59歳」の男性で見ると、ストレスが高い人は「居心地のいい居場所」の数が0.7カ所ですが、ストレスが低い人は1.6カ所あります。
つまり、「居心地のいい居場所」が確保できず、1カ所もない状態では、ストレスが高くなります。
男性の場合、「居心地のいい居場所」はたくさん必要ありません。
「60~69歳」の男性では、1.7カ所あれば、ストレスは低くなっています。
つまり、1カ所か2カ所あれば十分なようです。
女性は「居心地のいい居場所」が3カ所必要
同じ調査によれば、女性は「居心地のいい居場所」が複数必要です。
ストレスが低い人を見ると、「20~59歳」では3.0カ所、60~69歳でも2.6カ所を確保しています。
一方、「20~59歳」では、「居心地のいい居場所」が1.3カ所あっても、ストレスが高くなっています。
つまり、女性の場合は居場所は1カ所では足りません。できれば3カ所を必要とするようです。
男性の「居心地のいい居場所」は仕事
「居心地のいい居場所」とは、具体的に、何を指すのでしょう。
それは、性別や年代によって異なります。
全国の2,266人を対象とした調査の結果を見てみましょう。
「20~59歳」の男性の場合は、次の順になります。
- 自宅/自室 15.2%
- 大切な家族がいる。温かい家庭 15.2%
- 自然 10.7%
- 職場で必要とされている。やりがいのある仕事 7.6%
- なんでも話せる友人。長年の友人がいる 7.6%
- 価値観が合う、優しく、大好きなパートナーがいる 7.6%
男性の場合、「自然」や「自宅/自室」など、物理的な居場所が多いのも特徴です。
同じ男性でも、「60~69歳」になると大きく変わります。
- 自然 11.9%
- スポーツが楽しめるところが近くにある 10.6%
- 自宅/自室 5.3%
- 大切な家族がいる。温かい家庭 5.3%
- 働きやすい職場 5.3%
- 職場で必要とされている。やりがいのある仕事 5.3%
「20~59歳」では入っていなかった、「自然」や「スポーツが楽しめるところが近くにある」が上位に入ってきます。
一方で、60歳を過ぎても、「職場」に関する「居場所」が2つ入っているのが印象的です。
仕事関係の居場所は、60代後半になると手に入れにくくなりますから、仕事を辞めた後の「居場所」を確保することを心がけましょう。
女性の「居心地のいい居場所」は人間関係
女性の「居心地のいい居場所」を見てみましょう。
「20~59歳」では次の順になっています。
- 大切な家族がいる。温かい家庭 27.3%
- なんでも話せる友人。長年の友人がいる 23.6%
- 働きやすい職場 22.7%
- 価値観が合う、優しく、大好きなパートナーがいる 20.9%
- 自宅/自室 16.4%
- 職場で必要とされている。やりがいのある仕事 8.2%
女性は、物理的な居場所よりも、人間関係に基づく居場所が多いという特徴があります。
また、それぞれの項目についての支持率が高いのも特徴です。居場所に対する思い入れが、男性より強いのでしょう。
「60~69歳」では、男性と同じように、だいぶ順位が入れ替わります。
- 自然 17.2%
- 大切な家族がいる。温かい家庭 15.5%
- 近所付き合いが良い 13.8%
- 自宅/自室 12.1%
- 趣味の場、コミュニティ 12.1%
- なんでも話せる友人。長年の友人がいる 10.3%
60歳以上は、男女とも「自然」が1位になっています。
「自然」は、59歳までの現役世代では、上位に入っていないのですが、60歳を過ぎると「居心地のいい居場所」として、強く意識されるようです。
自分の気持ちや性格に合った「居心地のいい居場所」をうまくみつけて、ストレスの少ない生活を送りましょう。