高齢者の多くは「年賀状じまい」を受け取ったことがある

[2018/1/25 00:00]

今年で年賀状を最後とするという挨拶

「高齢のため、来年からは年賀状を送るのをやめたい」という意味の文面が書かれた年賀状を「年賀状じまい」や「終活年賀状」と呼ぶことがあります。

例えば、こんな文面です。


あけましておめでとうございます。
私も今年で米寿を迎えることとなりました。
高齢により年賀状の準備もおぼつかなくなってまいりましたので、本年をもちまして年始のご挨拶を失礼させていただくことにいたしました。
非礼を深くお詫びいたします。
今年にて賀状は失礼いたしますが、皆様のご健康とご多幸を陰ながらお祈りいたしております。

多くの高齢者は「受け取った経験がある」

終活系のポータルサイトを運営する鎌倉新書が、65歳以上の191人を対象に行なったアンケートによれば、「今後出さない旨が書かれた年賀状を貰ったことがある」人は57.1%でした。

意外と多くの人が、終活年賀状を受け取った経験があるようです。

出典:鎌倉新書

いつかは年賀状を止める日が来る

また、回答者の62.8%が、「出したことはないが興味がある」としています。

自分も、いつかは年賀状を止めざるを得ない状況になることを意識しているのです。

出典:鎌倉新書

年賀状を止める理由としては、「付き合いの範囲を身近なところにとどめておきたくなった」や「年賀状を出す知人友人が少なくなった」などが挙がっています。

出典:鎌倉新書

止めるときは文面にも配慮を

年賀状のやりとりは、高齢者にとって重要な交友の手段です。

それを止めるときは、相手に心配をかけたり、怒りを買わないように、文面には注意しましょう。

「喜寿(77歳)」「米寿(88歳)」などの年祝いの区切りをきっかけとするのも手でしょう。

また、自分が受け取った場合でも、相手の気持ちを汲み取って、冷静に受け止めましょう。

そして、来年はこちらからも年賀状を出さないように住所録に記録しておきましょう。

すぐに記録しておかないと、「年賀状じまい」を貰ったことを忘れて、いつものように年賀状を出してしまいます。

[シニアガイド編集部]