一番怖い自然災害は「地震」、怖い理由は「建物の倒壊」
政府による世論調査
内閣府が、「防災に関する世論調査」の結果を公開しています。
この調査は、2017年11月に行なわれ、全国の18歳以上の男女1,839人に、調査員が個別に面接して聴しています。
一般的なインターネットアンケートに比べて、信頼度の高い方法を取っており、社会全体の傾向を知るための貴重なデータとなっています。
被害が怖い災害の1位は「地震」
「被害に遭うことを想像したことがある自然災害」では、「地震」が1位でした。
地震を挙げている人は、80%を超えており、他の災害に2倍近い差をつけています。
2位は、「竜巻や台風など風による災害」で、44%の人が挙げています。
3位は「河川の氾濫」、4位は「津波」でした。
一番心配なのは「建物の倒壊」
では、地震のどこが怖いのでしょう。
「大地震が起こった場合に心配なこと」の1位は「建物の倒壊」でした。
70%以上の人がこれを挙げています。
2位は「家族の安否が確認できなくなること」、3位は「食料、飲料水、日用品の確保が困難になること」でした。
家族やライフラインの安全への不安が強いことが分かります。
地震対策の1位は「地震保険」
「大地震に備えている対策」の1位は「地震保険への加入」です。
しかし、1位でも40%台に留まっており、積極的な対策を取っていない人が多いことが分かります。
他の対策としては、「食料や水の備蓄」「非常用の灯りの用意」「家具の固定」「避難場所の選定」などが挙がっています。
地震保険に入らないのは「高いから」
地震に備えた対策として、1位になった「地震保険」ですが、全国の世帯のうち加入しているのは30.5%に留まっています。
「地震保険に加入しない理由」としては、「保険料が高いから」が1位でした。
2位は「地震保険だけでは、家が再建できないと思うから」、3位は「内容がよく分からないから」でした。
家具の固定は「やろうと思っているが、先延ばし」
同じように「家具の固定を行なっていない理由」を聞いています。
こちらの1位は「やろうと思っているが、先延ばしにしてしまっている」でした。
2位は「面倒だから」、3位は「自分ではできないと思うから」です。
やらなければならないけれど、面倒で手がつかないという状況が分かります。
また、4位には「地震が起きても危険ではないと思うから」が入っています。