一番怖い自然災害は「地震」、怖い理由は「建物の倒壊」

[2018/1/30 00:00]

政府による世論調査

内閣府が、「防災に関する世論調査」の結果を公開しています。

この調査は、2017年11月に行なわれ、全国の18歳以上の男女1,839人に、調査員が個別に面接して聴しています。

一般的なインターネットアンケートに比べて、信頼度の高い方法を取っており、社会全体の傾向を知るための貴重なデータとなっています。

被害が怖い災害の1位は「地震」

「被害に遭うことを想像したことがある自然災害」では、「地震」が1位でした。

地震を挙げている人は、80%を超えており、他の災害に2倍近い差をつけています。

2位は、「竜巻や台風など風による災害」で、44%の人が挙げています。

3位は「河川の氾濫」、4位は「津波」でした。

出典:内閣府

一番心配なのは「建物の倒壊」

では、地震のどこが怖いのでしょう。

「大地震が起こった場合に心配なこと」の1位は「建物の倒壊」でした。

70%以上の人がこれを挙げています。

2位は「家族の安否が確認できなくなること」、3位は「食料、飲料水、日用品の確保が困難になること」でした。

家族やライフラインの安全への不安が強いことが分かります。

出典:内閣府

地震対策の1位は「地震保険」

「大地震に備えている対策」の1位は「地震保険への加入」です。

しかし、1位でも40%台に留まっており、積極的な対策を取っていない人が多いことが分かります。
他の対策としては、「食料や水の備蓄」「非常用の灯りの用意」「家具の固定」「避難場所の選定」などが挙がっています。

出典:内閣府

地震保険に入らないのは「高いから」

地震に備えた対策として、1位になった「地震保険」ですが、全国の世帯のうち加入しているのは30.5%に留まっています。

「地震保険に加入しない理由」としては、「保険料が高いから」が1位でした。

2位は「地震保険だけでは、家が再建できないと思うから」、3位は「内容がよく分からないから」でした。

出典:内閣府

家具の固定は「やろうと思っているが、先延ばし」

同じように「家具の固定を行なっていない理由」を聞いています。

こちらの1位は「やろうと思っているが、先延ばしにしてしまっている」でした。

2位は「面倒だから」、3位は「自分ではできないと思うから」です。

やらなければならないけれど、面倒で手がつかないという状況が分かります。

また、4位には「地震が起きても危険ではないと思うから」が入っています。

出典:内閣府
[シニアガイド編集部]