女性が自分で購入するマンションの間取りは「1DK/1LDK」、価格は「2,500~3,500万円」
マンションを購入した女性へのアンケート
一般社団法人「女性のための快適住まいづくり研究会」が、「マンションを購入した女性へのアンケート」結果を公開しています。
2017年12月に行われたアンケートには、研究会の会員380人が回答しています。
マンションの間取りは「1DK/1LDK」
「購入したマンションの間取り」は「1DK/1LDK」が多く、半分以上を占めています。
次に多いのは「2DK/2LDK」で、「ワンルーム」や3DK以上の部屋は人気がありません。
専有面積は「30~40平方m」
「購入したマンションの専有面積」は、「30平方m~40平方m」が多くなっています。
30平方m以下が不人気なのは、「フラット35」などの主流の住宅ローンが、30平方m以上の物件に対象を限定しているためでしょう。
マンションの価格は「2,500~3,500万円」
「購入したマンションの価格」は、「2,500~3,000万円」と「3,000~3,500万円」がピークとなっています。
毎月の住宅ローンの負担が過大にならない範囲で、物件を見つけていることが分かります。
頭金は「100万円未満」か「1,000万円以上」
「マンションを購入した際の頭金」は、「100万円未満」と「1,000万円以上」の2つのピークがあり、二極化しています。
低金利で住宅ローンが借りやすい状況を利用して、頭金が少ない状況で購入する人と、ずっと貯金をしてきて、しっかり頭金を用意している人の、2つのタイプがいることが分かります。
選んだ理由は「便利さ」
「現在のマンションを選んだ理由」の上位4つです。
- 交通アクセス、駅からの距離
- 間取り、収納、内装
- 日当たり、風通し
- 生活施設(スーパー、病院、公園、図書館など)
特に、「交通アクセス」は90%の人が挙げています。
購入の際は、マンション自体の便利さで選んでいる人が多く、マンションのデザインや販売会社のブランドなどは、あまり重視されていません。
購入年齢は「35歳~44歳」がピーク
「マンションを購入した年齢」は、30代後半から40代前半がピークとなっています。
購入時の年収は「500万円台」が多い
「マンションを購入したときの年収」は「500万円台」がピークで、それに「400万円台」と「600万円台」が続いています。
「家賃がもったいない」がマンションを買う理由
「マンションを購入した理由」の上位5つです。
- 家賃や更新料がもったいない
- 快適で安全に暮らせる家がほしかった
- 資産として残せるから
- このまま賃貸だと将来が不安
- 分譲マンションの方が設備仕様が良い
「家賃がもったいない」という気持ちと、「安心して住み続けられる家が欲しい」という希望が、分譲マンションを購入する理由になっていることが分かります。
物件もローンも、どこかで決断が必要
このように、購入したマンションのデータを見ていると、自分に合った程よい規模のマンションを購入している人が多いことが分かります。
しかし、それでも「購入後にローンをずっと払い続けられるか不安だった」と言う人が51.3%もいて、マンション購入時の最大の不安となっています。
一方で、これから購入を考えている人にへの助言として、多くの人が「100%完璧なマンションはない」を挙げています。
金額の大きい買い物だけに、自分自身が納得できる物件を探すことが大切ですが、やはりどこかで決断する勇気が必要なことが分かります。