転職後にとまどったことの1位は「仕事の進め方の違い」

[2018/2/9 00:00]

転職したばかりの人に聞いたアンケート

転職情報サービス「リクルートエージェント」が、「転職者が入社後にとまどったこと」のアンケート結果を公開しています。

2017年9月に行なわれたインターネットアンケートは、2017年1月~7月に転職をした1,343人が回答しています。

「仕事の進め方ややり方」は会社によって異なる

このアンケートでは、「入社後にとまどったこと」を複数回答で聞いています。

一番多い回答は、「前職との仕事の進め方ややり方の違い」でした。

半分近くの人がこれを挙げており、仕事の進め方というものが、会社によって違うことが分かります。

二番目に多いのが「社内や業界用語等、専門知識が分からない」でした。

たとえ、同じ業種内で転職しても、言葉の略し方などは職場によって違います。また、取引先や商品内容に関わる用語は、その社内だけで通じるものが多いのです。

三番目に多いのが「職場ならではの慣習や規範になじめない」でした。

新卒で入った会社の場合、多少変わったところがあっても、「会社ってそういうものなんだ」と納得してしまうことがありますが、転職で入ると、なかなか馴染めないものです。

この3つは、多くの人が挙げているので、転職に際してよくあることと考えて、覚悟しておいた方が良いでしょう。

出典:データを基に編集部が作成

同じミドルでもとまどいを覚えるポイントは異なる

次に、35歳以上のミドルに限って、年齢別の回答を見てみましょう。

同じミドルでも年齢によって、とまどいを覚えるポイントは異なります。

「45歳以上」の人が挙げているベスト5は、次の通りです。

  • 職場の上長やメンバーとなじめない
  • 離職する人が多い
  • 服装やオフィス環境等が考えていたものと違った
  • 仕事内容やミッションが考えていたものと違った
  • 勤務時間、休日休暇等が考えていたものと違った

上から順に、人間関係、離職への不安、職場環境への不満が読み取れます。

全体的に、自分の処遇や立場などに対する、不安や不満が背景となっている印象です。

キーワードは「違った」で、転職の前に自分で考えていたことと、現実の職場との差が不満の温床となっています。

一方、「35~44歳」の人が多く挙げているベスト5は、次の通りです。

  • 前職との仕事の進め方ややり方の違い
  • 社内や業界用語等、専門知識が分からない
  • 勤務場所が考えていたものと違った
  • 人事評価制度が整備されていない
  • 教育・トレーニング、研修環境が整っていない

こちらは、仕事をする上での支障や、支援の足りなさを指摘するものが多く挙がっています。

制度に対する不満はあっても、それは教育や評価など、仕事をするための支援になっているかという点がポイントです。

キーワードは、「整っていない」で、自分がこの職場で活動するための環境に足りない点があるというのが不満点です。

まとめると、「45歳以上」の転職者が気にするのは「自分の立場」、「35~44歳」の転職者が気にするのは「自分が仕事ができるかどうか」という傾向があると言えるでしょう。

転職者を受け入れる側の企業は、これから新しく仕事をしてもらうために人を採用しています。

新しい会社に転職したときには、多少の不平不満やとまどいはつきものです。

そこにいつまでもとらわれずに、新しい仕事に立ち向かうことを考えましょう。

[シニアガイド編集部]