Uターン移住のきっかけは「都会生活のストレス」と「両親」
Uターンを実行した人へのアンケート
広告代理店の電通が、「全国Uターン移住調査」の結果を公開しています。
2017年10月にインターネットで行なわれた調査には、Uターンで移住した20~60代の1,741人が回答しています。
実際にUターンを実行した人が回答しているだけに、リアリティが感じられる結果となっています。
なお、この調査では「Uターン」を、出身地を出て、首都圏(東京、千葉、神奈川、埼玉)で生活をした後、現在は自らの意思で自分または配偶者の出身地で暮らしている人と定義しています。
Uターンの平均年齢は36歳
回答者がUターンをした時点の平均年齢は「36.7歳」でした。
首都圏で暮らした期間で、一番多いのは「2~5年」で、次が「5~10年」です。
全体の54%は「5年未満」なので、「5年」がUターンを考える目安と言えます。
また、首都圏で「10年以上」生活してからUターンした人は「24%」で、かなり多いことが分かります。
地元を出た理由は「大学進学」と「就職」
地元を出て首都圏に住み始めた理由を聞いています。
一番多いのは「大学進学」で、次が「初めての就職」でした。
以下、「仕事の都合で仕方なく」「よりよい仕事、やりたい仕事を求めて」など、転職/求職関係の理由が続きます。
最初からUターンを考えていた人が8割
Uターンをした人は、地元を離れる時点から、地元に戻る気持ちがあったのでしょうか。
「出身地に戻るつもりはなかった」という人は18%で、80%以上の人は最初から地元に戻ることを考えていたことが分かります。
Uターンのきっかけは都会疲れと親
Uターンに踏み切ったきっかけは、「都会生活のストレス」と「親」が主な理由です。
「都会生活のストレス」の例としては、「首都圏はずっと住める/住む場所ではない」や「せわしない首都圏での生活や、人間関係にストレスが募って」などです。
都会暮らしによる疲れが感じられる回答です。
「親」がらみでは、「両親の近くに住みたくて」や「両親が高齢になって/病気になって」が多いことが分かります。
また、「離れてみて改めて地元の魅力を再認識して」など、地元への郷土愛を理由としている人もいます。