お葬式の費用の平均は「178万円」。「家族葬」が増加
2年以内に葬儀を行なった人へのアンケート
葬儀相談/依頼サイト「いい葬儀」が、お葬式に関する全国調査」の結果を公開しています。
これは、2年以内に葬儀に携わった経験のある、40歳以上の男女を対象にしたインターネットアンケートです。
2017年10月に行なわれた調査では、1,999件の有効回答を得ています。
お葬式の費用、形式、場所など、実際に葬儀を行なう立場になったときに、参考になる数字が明らかになっています。
お葬式の平均費用は下がっている
お葬式にかかった費用の平均は「178万2千円」でした。
これは、葬儀本体の費用、飲食代、返礼品を含む費用です。お寺へのお布施は入っていません。
2年前の2015年の調査では「183万9千円」でしたので、5万円ほど安くなっています。
さらに、4年前に比べると、20万円以上下がっています。
葬儀本体の費用は「117万円」
お葬式にかかった費用の内訳は、葬儀本体が「117万円」で一番多くなっています。
これに、飲食費が「29万円」、返礼品が「31万円」加わります。
ただし、これは平均金額で、実態を表していない面もあります。
特に、飲食費と返礼品は、一部の人が平均を押し上げており、実態を反映していません。
実際には「10万円未満」が一番多く、半分以上の人は「20万円未満」で済ませています。
葬儀本体は、「80~120万円未満」が最多で、平均値と実態との差がありません。
「一般葬」が最多だが、小規模な葬儀が増えている
葬儀の形式で一番多かったのは、旧来の「一般葬」でした。
これは、通夜と葬儀/告別式がある形式で、個人の知人、職場の同僚、近隣の人など幅広い人が参列します。
しかし、参列者を親族や親しい近親者のみに限った「家族葬」も、前回の調査から6%増えています。
さらに小規模な形式で、通夜を省略して1日で終了する「一日葬」や、宗教儀礼を省略して火葬のみ行なう「直葬/火葬式」は、それぞれ5%ほどに留まっています。
なお、回答者を東京都に限ると、「一般葬」43%、「家族葬」42%、「一日葬」6%、「直葬/火葬式」9%、となります。
東京都では、「家族葬」と「直葬/火葬式」の割合が高く、小規模な葬儀が好まれる傾向があります。
お葬式は「葬儀専門の会場」が当たり前に
お葬式を行なう場所は、葬儀専門の会場である「斎場/葬儀会館」が86%を占めています。
「宗教施設(寺/教会/神社)」は7%、「自宅」も5%に留まっています。
現在のお葬式は、葬儀社などが運営する葬儀専用の会場で行なうことが、完全に主流になっていることが分かります。