お葬式の費用の平均は「178万円」。「家族葬」が増加

[2018/3/1 00:00]

2年以内に葬儀を行なった人へのアンケート

葬儀相談/依頼サイト「いい葬儀」が、お葬式に関する全国調査」の結果を公開しています。

これは、2年以内に葬儀に携わった経験のある、40歳以上の男女を対象にしたインターネットアンケートです。

2017年10月に行なわれた調査では、1,999件の有効回答を得ています。

お葬式の費用、形式、場所など、実際に葬儀を行なう立場になったときに、参考になる数字が明らかになっています。

お葬式の平均費用は下がっている

お葬式にかかった費用の平均は「178万2千円」でした。

これは、葬儀本体の費用、飲食代、返礼品を含む費用です。お寺へのお布施は入っていません。

2年前の2015年の調査では「183万9千円」でしたので、5万円ほど安くなっています。

さらに、4年前に比べると、20万円以上下がっています。

出典:データを基に編集部が作成

葬儀本体の費用は「117万円」

お葬式にかかった費用の内訳は、葬儀本体が「117万円」で一番多くなっています。

これに、飲食費が「29万円」、返礼品が「31万円」加わります。

出典:データを基に編集部が作成

ただし、これは平均金額で、実態を表していない面もあります。

特に、飲食費と返礼品は、一部の人が平均を押し上げており、実態を反映していません。

実際には「10万円未満」が一番多く、半分以上の人は「20万円未満」で済ませています。

葬儀本体は、「80~120万円未満」が最多で、平均値と実態との差がありません。

「一般葬」が最多だが、小規模な葬儀が増えている

葬儀の形式で一番多かったのは、旧来の「一般葬」でした。

これは、通夜と葬儀/告別式がある形式で、個人の知人、職場の同僚、近隣の人など幅広い人が参列します。

しかし、参列者を親族や親しい近親者のみに限った「家族葬」も、前回の調査から6%増えています。

さらに小規模な形式で、通夜を省略して1日で終了する「一日葬」や、宗教儀礼を省略して火葬のみ行なう「直葬/火葬式」は、それぞれ5%ほどに留まっています。

出典:データを基に編集部が作成

なお、回答者を東京都に限ると、「一般葬」43%、「家族葬」42%、「一日葬」6%、「直葬/火葬式」9%、となります。

東京都では、「家族葬」と「直葬/火葬式」の割合が高く、小規模な葬儀が好まれる傾向があります。

お葬式は「葬儀専門の会場」が当たり前に

お葬式を行なう場所は、葬儀専門の会場である「斎場/葬儀会館」が86%を占めています。

「宗教施設(寺/教会/神社)」は7%、「自宅」も5%に留まっています。

現在のお葬式は、葬儀社などが運営する葬儀専用の会場で行なうことが、完全に主流になっていることが分かります。

出典:データを基に編集部が作成
[シニアガイド編集部]