日本人の健康寿命、男性が「72.14歳」、女性が「74.79歳」

[2018/3/13 00:00]

2016年の「健康寿命」データを公開

「健康寿命」は、「医療や介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間の平均」を指します。

厚労省の専門委員会で、2016年の健康寿命が公開されているので紹介しましょう。

このデータでは、都道府県別のデータも公開されています。

なお、熊本地震の影響で、「熊本」のみはデータがありません。

男女とも3年前より伸びた

全国の健康寿命は、男性が「72.14歳」、女性が「74.79歳」でした。

前回の調査に比べて、健康寿命は、男女とも伸びています。

しかし、平均寿命と健康寿命の差は、男性が「8.84年」、女性は「12.34年」あります。

日常生活に制限のある期間は、それだけ長いのです。

健康寿命を伸ばすことが、老後の生活にとって重要な要素であることが分かります。

男性の上位5県

男性の健康寿命が長い県の5位までは、次の通りです。

  • 山梨 73.21歳
  • 埼玉 73.10歳
  • 愛知 73.06歳
  • 岐阜 72.89歳
  • 石川 72.67歳

女性の上位5県

女性の健康寿命が長い県の5位までは、次の通りです。

  • 愛知 76.32歳
  • 三重 76.30歳
  • 山梨 76.22歳
  • 富山 75.77歳
  • 島根 75.74歳

男性の下位5県

男性の健康寿命が短い県の5位までは、次の通りです。

  • 秋田 71.21歳
  • 愛媛 71.33歳
  • 徳島 71.34歳
  • 和歌山 71.36歳
  • 高知 71.37歳

女性の下位5県

女性の健康寿命が短い県の5位までは、次の通りです。

  • 広島 73.62歳
  • 北海道 73.77歳
  • 京都 73.97歳
  • 徳島 74.04歳
  • 滋賀 74.07歳

なお、全都道府県のデータは、記事末に掲載しています。

健康寿命は都道府県によって2年以上差がある

健康寿命が長い県と短い県の差を見てみましょう。

男性で、一番長い「山梨県」(73.21歳)と、一番短い「秋田県」(71.21歳)の差は、ちょうど2年です。

女性では、一番長い「愛知県」(76.32歳)と、一番短い「広島県」(73.62歳)の差は、2.7年でした。

男女とも、健康寿命の都道府県差は小さくなっていますが、いまだに、2年以上も差があることが分かります。

現状では、生活習慣、健診成績、疾病などの要因が、健康寿命にどの程度の影響を及ぼしているかに関する定量的なデータが乏しく、この2年の差が何によるものかは明確ではありません。

今後の調査研究によって、健康寿命を伸ばすことと、都道府県間の格差を縮小する戦略を立てることが必要でしょう。

なお、2016年のデータがない「熊本」ですが、2013年のデータでは、男性「72.43歳」、女性「75.11歳」でした。順位的には中位で、上位や下位の5県に入るほどではありません。

付録:都道府県別健康寿命一覧

出典:厚労省
出典:厚労省
出典:厚労省
出典:厚労省
[シニアガイド編集部]