「終活」で始めたいのは「身の回りのものの整理」
[2018/3/15 00:00]
終活に関するアンケート
葬儀社の公益社が、「葬儀・終活に対する意識調査」の結果を公開しています。
2018年2月に行なわれたインターネットアンケートには、45歳~79歳の男女1,000人が回答しています。
ここでは、終活と家族の関係に絞って紹介します。
終活をしていない人が半分以上
「終活」という言葉を知っている人でも、その半分以上は「終活を行なっていない」と回答しています。
実際に行動を起こしている人がやっているのは、主に次の4つです。
- 身の回りのものを整理しておく
- 終末期の医療について考える
- 財産や相続についてまとめる
- 自分の墓のことを考える
情報の公開と意志を示すことが必要
では、実際に葬儀を行なった経験がある人は、どんなことに困ったのでしょう。
一番多いのは「身の回りのものの整理」でした。
残された家族から見ても、「身の回りのもの」の整理は、負担が大きいことが分かります。
できるだけ物を減らすこととともに、残っているものについても、どのように処分するかを明確にしておくと、負担が軽くなるでしょう。
そして、「銀行預金の凍結」「年金や保険の処理」「持ち家の処理」が続きます。
全体的に情報が不足して困っている場合が多く、「入っていた保険が分からない」「印鑑や通帳がみつからない」という人もいます。
ここに挙がった項目について、家族に伝わるように情報を明確にし、処理や処分が必要なものについては、どのようにしてほしいかという希望を示しておくことが重要です。
「終活」に手を付ける際は、残された家族の負担を軽くすることを優先して行動しましょう。