東京に通っている人は、どこに住んでいるか
働く場所は「東京」、住んでる場所はどこ
東京都は、全国で一番人口が多い都道府県です。
しかし、東京の学校に通ったり、会社に勤めている人の全員が、東京都に住んでいるわけではありません。
多くの人が、四方に伸びた鉄道や道路を使って、周囲の都道府県から、毎日通っているのです。
東京都が公開した「東京都の昼間人口」という調査の結果を利用して、「東京勤めで、東京以外に住んでいる人は、どこに住んでいるのか」を探ってみましょう。
この春から、東京へ通勤通学される人の、住まい探しにも参考になるでしょう。
神奈川、埼玉、千葉が御三家
東京都へ流入してくる人口は「291万人」です。
これだけ多くの人が、毎日、通勤通学してくるわけです。
では、どの都府県から通っているのでしょう。
10位までを見てみましょう。
- 神奈川県 106万8,505人
- 埼玉県 93万6,100人
- 千葉県 71万6,881人
- 茨城県 6万7,282人
- 栃木県 1万7,301人
- 群馬県 1万3,614人
- 静岡県 1万2,459人
- 山梨県 1万551人
- 大阪府 9,272人
- 愛知県 7,007人
「神奈川県」からは、毎日、百万人以上の人が流入しています。
これに、埼玉県の93万人と千葉県の71万人を足すと、「約272万人」の人が、東京都へと通勤通学しているのです。
これは、流入人口全体の93.7%を占めています。
東京都へ通っている人の、ほとんどが、神奈川、埼玉、千葉のいずれに住んでいることになります。
なお、この3県の共通点は、東京都と県境を接していることです。
同じ関東地方でも、県境を接していない「茨城県」「栃木県」「群馬県」は、東京へ通っている人が、かなり少なくなります。
ただし、東京都と県境を接していても「山梨県」は、東京へ通っている人が多くありません。
東京は東西に長いので、西にある山梨県は、東京都の東寄りにある都心部から遠いことが理由でしょう。
都下も含めて、市町村単位で探す
ここまでは都道府県単位で見てきました。
しかし、東京都へ隣接している県でも、路線の都合などで、東京へ通いやすい街と、通いにくい街があります。
また、先に述べたように、東京は東西に長いので、東京都下から23区内へ通うのは、県外から通うのと同じぐらいの時間がかかります。
通う先を「東京23区内」に絞り、他県と都下の区別をなくして、どの「市町村」から「23区内」へ通っているのかを調べてみましょう。
その結果、ベスト5は、「横浜市」「川崎市」「さいたま市」「市川市」「船橋市」でした。
東京に隣接する県の主要都市が、順当に並びます。
これらの都市から、23区内へ通っている人が、通勤通学者の多くを占めています。
都下の市部からは、「調布市」が10位に入り、「西東京市」「町田市」「八王子市」が続きます。
市部で住まいを探すときは、このあたりが目安となります。
下に30位までを掲載しますので、自分が住む場所を選ぶ際の参考にしてください。
付録:区部へ通勤通学している人が住んでいる市町村 ベスト30
※は東京都下
- 横浜市 43万7,973人
- 川崎市 27万4,253人
- さいたま市 17万5,230人
- 市川市 10万9,428人
- 船橋市 10万5,293人
- 川口市 10万2,197人
- 千葉市 9万4,803人
- 松戸市 8万6,131人
- 柏市 5万8,646人
- 調布市 5万1,013人※
- 越谷市 4万7,279人
- 西東京市 4万7,222人※
- 草加市 4万5,901人
- 所沢市 4万3,991人
- 町田市 4万3,900人※
- 相模原市 4万3,095人
- 浦安市 4万2,987人
- 八王子市 4万2,812人※
- 三鷹市 3万8,800人※
- 府中市 3万7,101人※
- 武蔵野市 3万5,108人※
- 藤沢市 2万9,972人
- 川越市 2万9,552人
- 流山市 2万9,339人
- 小平市 2万8,813人※
- 新座市 2万8,244人
- 戸田市 2万8,053人
- 朝霞市 2万7,470人
- 習志野市 2万6,999人
- 小金井市 2万5,000人※