60歳を過ぎると、お金以外の理由で働く人が増える
40歳以上の1,000人に聞いた「仕事」
マーケティング支援を行なうネオマーケティングが、「40歳以上の仕事」に関する調査結果を公開しています。
2018年2月に行なわれたインターネットアンケートでは、全国の40歳以上の男女1,000人が回答しています。
ここでは、「40~59歳」と「60歳以上」の人の仕事に関する意識の違いを紹介します。
「60歳以上」は、お金以外の理由で働く人が多い
「40~59歳」と「60歳以上」500人ずつに、「あなたが、現在働いている理由」を聞いています。
「40~59歳」では、「お金を稼ぐため」を挙げている人が多く、80%を超えています。
そして、その他の理由を挙げている人は30%程度です。
「60歳以上」でも「お金を稼ぐため」が一番多いのですが、60%台に減っています。
そして、「健康維持のため」が50%を超えるなど、お金以外の理由を挙げる人が増えています。
例えば「人と関わりたいから」「仕事をすることが好きだから」などは、「40~59歳」に比べて、10%以上も多くなっています。
「60歳以上」は、現在の仕事に満足している人が多い
次に、「現在の仕事の満足度」を聞いています。
「40~59歳」では、「とても満足している」と「まあ満足している」を合わせても、36.2%に留まっています。
つまり、現在の仕事に満足している人は、3人に1人ぐらいです。
一方、「60歳以上」では、55.4%に増えており、半分以上の人が、現在の仕事に満足しています。
「60歳以上」は、「正社員」にこだわらない人が多い
「60歳からの理想の雇用形態」を聞いています。
「40~59歳」は、「正社員」を希望する人が多く、60%を超えています。
「自営業/個人事業主/フリーランス」を希望する人は18%で、正社員と合わせると80%近くになります。
「60歳以上」でも、「正社員」の希望が一番多いのですが、その割合は40%弱に減ります。
「自営業/個人事業主/フリーランス」を希望する人が増えて、「正社員」を希望する人とあまり差がありません。
また、「派遣/契約社員」を希望する人も増えています。
「お金を稼ぐ」以外の仕事の役割が見えてくる
「60歳以上」の人は、現状の仕事への満足度が、「40~59歳」よりも高いことが分かりました。
身分については、「正社員」へのこだわりが薄く、仕事に求めるものも「お金」以外に広がっています。
60歳を超えると、自分の関心や体調、身の回りに状況に合わせて、適度に働けば良いと考える人が多くなってくるのでしょう。
そうなることで、かえって「仕事」への愛着が湧いてきているように見えます。