「年金の振込金額が少なかった問題」の詳細判明。15万人の年金に対して22億円もの影響
[2018/3/27 00:00]
2月振り込まれた年金の金額が少なかった問題
日本年金機構が「2018年2月に振り込まれた年金の金額が不足した」件について、詳細な情報を公開しました。
この問題は、日本年金機構が年金の支給額を決めるのに必要な「扶養親族等申告書」という書類の入力を委託した業者が、「入力の誤り」や「入力漏れ」を起こしたものです。
これによって、2018年2月に振り込まれた年金額について、控除の計算が正しく行なわれず、本来の金額よりも少なくなるという事故が発生しました。
15万人の年金に、22億円もの影響
今回の発表によれば、「入力の誤り」によって7万人、「入力漏れ」によって7万9千人の年金支給額に影響が出ました。
合わせて「14万9千人」の年金に影響が及んだことになります。
また、年金の振り込み金額への影響額は、一人当たり最大「5万円」に達しており、該当者の生活への影響が心配される水準となっています。
年金への影響の総額は「21億9,300万円」でした。
つまり、日本年金機構による委託業者の管理が不行き届きだったことより、約15万人の年金に対して、約22億円もの影響が出たことになります。