東京都の人口は2025年に1,400万人を超える
2040年までの人口を予想する
東京都が、「東京都男女年齢(5歳階級)別人口の予測」という、将来人口についての資料を公開しています。
この資料をもとに、2040年までの東京都の人口の、基本的な動向を紹介します。
東京都は、他の都道府県から人口が流入する「社会増」が多く、日本全国の人口の動向とはかなり異なった動きが予想されています。
向こう20年間の、東京都の人口のイメージをお伝えします。
東京都の人口のピークは2025年
東京都の総人口は、今後も増加を続け、2025年にピークを迎えます。
この時点の人口は「1,408万人」で、過去の推計よりも多く、1,400万人を超えています。
その後は、高齢者の死去による自然減が、社会増を上回るようになります。
2040年には「1,350万人」と、ほぼ2015年の水準まで下がります。
14歳以下の年齢は2020年がピーク
東京都の人口を、「14歳以下」「15~64歳」「65歳以上」の3つの世代に分けて分析してみましょう。
「15~64歳」の人口は、生産年齢人口と言って、社会を支える基本となる人口です。
東京都では、総人口と同じように推移し、2025年がピークとなります。
また、少子高齢化の傾向は東京都でも逃れることはできません。
「14歳以下」の人口は、総人口よりも早く2020年がピークで、以降は減少します。
しかし、「65歳以上」の人口は増え続け、2040年がピークとなります。
高齢者の割合は2040年まで増え続ける
総人口に占める「65歳以上」の人口の割合を「高齢化率」と言います。
東京都は、全国に比べると高齢化率が低く、2015年の時点で22.7%です。
その後、上昇を続け、2040年には「27.7%」に達します。
全国の高齢化率は2040年には36.1%と予想されていますから、それよりも8%ほど低い見込みです。
予想は悪く無いが、下ぶれする可能性もある
ここまでのデータをまとめると、東京都の人口は2025年に向けて、現在よりも増加します。
しかし、高齢者の死去による自然減が増え、2040年には、2015年と同じ水準まで戻ります。
少子化と高齢化は進みますが、全国に比べると高齢化の歩みは遅く、2040年の高齢化率は全国よりも8%少ないという予想です。
全体的に見ると、東京都の人口の推移は、そんなに悪い状態ではありません。
ただし、これは他の都道府県からの人口流入による社会増に支えられている数字であり、変化する可能性が大きいことも忘れてはならないでしょう。