「あなたは、現在の社会に満足していますか」に「はい」と答えた人の割合
社会に対する満足度の調査結果
「あなたは、現在の社会に満足していますか」
と聞かれたときに、満足している人と、満足していない人は、どれぐらいの割合なのでしょう。
なんとなく、半分半分ぐらいの感じがしますが、満足していない人の方が多いような気もします。
ここでは、内閣府による「社会意識に関する世論調査」の結果から、世間への満足度を見てみましょう。
3分の2の人は「社会に満足している」
「あなたは、現在の社会に全体として満足していますか。それとも、満足していませんか」という質問しています。
「満足している」人は64.2%、「満足していない」人は35.2%でした。
世の中の人の、3分の2は社会に満足しており、3分の1は満足していないことが分かります。
年齢別に見ると、「満足している」は70歳以上が、「満足していない」は30代と50代が多くなっています。
良い点は「良質な生活環境が整っている」
「現在の社会において満足している点は何ですか」と質問しています。
一番多いのは、「良質な生活環境が整っている」でした。
以下、「心と身体の健康が保たれる」「向上心・向学心を伸ばしやすい」「働きやすい環境が整っている」「人と人とが認め合い交流しやすい」の順となっています。
悪い点は「経済的なゆとりと見通しが持てない」
「現在の社会において満足していない点は何ですか」と質問しています。
一番多いのは、「経済的なゆとりと見通しが持てない」でした。
以下、「若者が社会での自立を目指しにくい」「家庭が子育てしにくい」「熟年・高齢者が社会と関わりにくい」「働きやすい環境が整っていない」「女性が社会での活躍を志向しにくい」でした。
震災が、社会に対する認識を変えた
この「社会意識に関する世論調査」は、定点観測的に長い期間行なわれています。
「社会に対する満足度」の過去の履歴を見ると、平成24年(2012年)までは「満足していない」が多かったのですが、平成25年(2013年)から「満足している」が多くなりました。
また、「満足している点」についても、平成22年(2010年)には「特にない」が一番多かったのですが、その後「特にない」が大幅に減り、「良質な生活環境が整っている」を挙げる人が増えました。
変化のタイミングから見て、2011年に起きた「東日本大震災」が、1つのきっかけとなって社会に対する見方が変わった人が多かったと推測されます。