75歳以上の高齢者が受け取っている年金は「100万円未満」が最多

[2018/5/1 00:00]

後期高齢者医療制度で分かる収入の実態

「高齢者になったときに、どれぐらい収入があるのだろう」という不安と疑問を持っている人は多いでしょう。

高齢者の収入については、いろいろな統計がありますが、今回は「後期高齢者医療制度」の統計を利用して、その実態に迫ってみましょう。

「後期高齢者医療制度」は、75歳以上の高齢者が加入する医療保険制度です。

そして、後期高齢者医療制度では、収入に応じた保険料を徴収するために、加入者の年収を把握しています。

これを利用して、75歳以上の高齢者の年収を調べてみようという言うわけです。

なお、後期高齢者医療制度には、障害などの条件を満たすと75歳以前に加入することもできますが、その割合は全体の1%以下なので、ここでは考慮に入れていません。

お金に余裕がある人は、全体の半分

まず「所得」の有無から見てみましょう。

加入者のうち、「所得がある」人は52.4%、「所得がない」人は47.6%でした。

ほぼ、半々と言って良いでしょう。

ここで言う「所得」は、収入から必要経費や控除などを引いた金額です。

これが無いからと言って、収入がまったく無いわけではありません。

逆に、「所得がある人」は、“自分の自由になるお金がある人”と考えれば良いでしょう。

「お金に余裕がある人」と言いかえることもできます。

75歳以上の後期高齢者のうち、余裕のある生活ができている人は半分というわけです。

出典:データを基に編集部が作成

収入の多くは年金を含む雑所得

では、その「所得」は、何によってもたらされたものなのでしょうか。

その8割近くは、「雑所得」です。

雑所得は、個人事業、農業、給与、不動産などの所得を除いた上で、残った所得を指します。

具体的には、公的年金、預金の利子、生命保険の定期年金などが、それにあたります。

この場合は「公的年金」が多くを占めると考えて良いでしょう。

つまり、後期高齢者の収入の多くは、やはり「年金」なのです。

出典:データを基に編集部が作成

年金の金額は「50~80万円」が最多

では、具体的に、どれぐらいの金額の年金を受け取っているのでしょう。

ここでは、公的年金等控除前のナマの支給額を見ています。

1年間に受け取っている年金の金額を見ると、一番多いのは「50万円以上80万円未満」でした。

国民年金の老齢基礎年金の満額が、1年間に「779,300円」ですから、その前後の金額の人が一番多いのです。

次に多いのは「100万円以上150万円未満」です。

現役時代に、厚生年金や公務員共済などを納めていた人でしょう。

出典:データを基に編集部が作成

年金の手取り額が老後の状態を決める

75歳以上の後期高齢者の収入についてまとめましょう。

「所得」がある、つまり、自分の自由になるお金がある人は、全体の半分でした。

そして、収入の7割以上は「年金」が中心です。

しかし、受け取っている年金の金額は、全体の半分が「100万円未満」です。

年金を「200万円以上」を受け取っている人は、全体の4分の1しかいません。

逆に言えば、年金の金額を年間200万円以上にすることができれば、かなり良い状態といえるでしょう。

また、数は少ないのですが、年金以外の収入があって「所得」を上げている人もいます。

職種は問わず、長く働ける環境を作ることも考えましょう。

[シニアガイド編集部]
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