2018年の花粉症は4月上旬まで影響。スイッチOTCの鼻炎薬が好調
[2018/6/2 00:00]
2018年の花粉シーズンに売れた薬
マーケティングリサーチ会社のアンテリオが、2018年の花粉用医薬品の売れ行きを分析しています。
調査対象は、医薬品を販売している、全国の3,245店舗です。
業種は、ドラッグストア、スーパー、コンビニ、ホームセンター、ディスカウントストアなど広い分野に及んでいます。
花粉症関連薬は4月前半まで売れた
2018年は、2月が全国的な大寒波の停滞により花粉の飛散開始が遅れたものの、3月に入ると気温が急上昇、4月も高気温が続いたことで、例年になく花粉が猛威を振るったシーズンでした。
花粉症関連薬の売上は、2月最終週から売上が急増し、3月には過去10年で最高となりました。さらに例年に比べてシーズンが長く、関連薬の売れ行きは4月前半まで続きました。
スイッチOTCの鼻炎薬が好調
花粉症シーズンの中心である1月から4月の、花粉症関連薬市場は389億円でした。
前年同期比は129%に達しています。
特に「鼻炎内服薬」と「アレルギー用目薬」の売れ行きが良く、前年同期比は130%を超えています。
中でも、医療用成分を配合した、スイッチOTCの鼻炎内服薬が好調でした。
製品名は公開されていませんが、「アレグラFX」や「アレジオン20」などと推定されます。