水に浮かべる蓮の花のローソクと線香のセット「蓮水香」
お盆の進物を考えるシーズン
7月に入って、お盆の時期も近づいてきました。
ローソクと線香の製造販売を手掛けるカメヤマから、お盆の進物に向いたセット「蓮水香(れんすいこう)」が発売になりました。
この製品は、贈られた側と贈る側の本音を探ることで発想した、新たな供養進物商品です。
女性を対象とし、あまり形式ばらずにカジュアルとフォーマルのちょうど中間あたりの贈り物として位置づけられています。
お盆の進物の定番となっている桐箱入りお線香セットでは、心が伝わりにくいと感じる親しい間柄に向いています。
税別価格は3,000円です。
水に浮くローソクをセット
「蓮水香」は、ローソクと線香のセットです。
仏様へのお供えの基本は「花」「灯」「香」と言われ、「灯=ローソク」は重要なお供えです。
しかし、火は危ないなどの理由から、進物とするのは避けられることがありました。
「蓮水香」のローソクは、蓮の花を模したフローティングキャンドルです。
水に囲まれているので、火が怖いという方でも不安に感じにくい構造です。
使用する際には、付属のガラスの燭台に水を張って浮かべます。
点火すると、約2時間に渡って、ゆらゆらと揺れる灯火が美しい放射状の光を放ちます。
ローソクの色は、上品な「紫」と、かわいらしい「ピンク」が用意されています。
女性向けの上品な香りのお線香
「蓮水香」のセットに入っているお線香は、女性をターゲットにしたことで、無難な香りから踏み出し、深い甘みのある白檀をベースに蓮花をイメージしたフローラルな香りをプラスしています。
また、煙少香タイプなので、リビングなどでのご供養にも適しています。
処分しやすい紙製の化粧箱
進物用のお線香は、桐箱に納められているのが定番ですが、処分の際に分別に迷うことがありました。
「蓮水香」は、紙製の化粧箱を採用して、燃やすゴミとして迷いなく処分できます。
プライベートなご進物に
お盆の進物は、その地域ごとに決まり事があり、新盆の折りには、定番のものを大量にいただく傾向があります。
そういう中で、「蓮水香」のようなターゲットを絞り、個人的な好みを感じさせる製品は、進物の選択の幅を広げるという点で有効でしょう。
ターゲットが近しい先行商品としては、日本香堂の「淡墨の桜」があります。
これは、作家 宇野千代氏の世界観を香りで表現したお線香で、女性向けのお盆の進物としては定番となっています。
今回の「蓮水香」は、カメヤマの特徴であるローソクを活かしたセットにし、差別化のポイントとしています。
個人的な交流を深めるための贈り物として、今後も広がる可能性がある分野と言えるでしょう。