警察庁が、水害を口実にした詐欺を警告
[2018/7/17 00:00]
災害を利用する詐欺を警告
警察庁が、災害時の混乱に乗じた詐欺について警告しています。
ここでは、主な手口と、その対応方法を紹介します。
義援金を名目にした詐欺
- 市役所職員を名乗って電話をかけ、「義援金を送る活動をしている。支払方法は振り込みです」等と言って振り込ませようとした
- 被災者の親族を装い、「家族が被災したが、急いでバスで帰りたいのにお金がない」等と言って現金を求めた
- 被災者を装い、インターネットの掲示板で「交通費を支援してほしい」等と書き込み、現金を求めた
- 自宅を訪問し、「不要な指輪やネックレスがあれば、換金して被災地に寄付するので譲って欲しい」等と言って貴金属を求めた
一般家庭等に対して、公的機関や団体が電話やFAX、訪問等によって義援金等の振り込みを求めることはありません。
振込を行なう前に、相手方が告げた機関団体に対して、電話などで確認してください。
オレオレ詐欺/還付金詐欺
- 息子をかたる者が、「職場で集めた義援金をなくしてしまった。今日中に払う必要がある。お金を準備してほしい」等と現金を求めた
- 「震災の関係で医療費の還付がある。書類が届いていないか。最新のATMで操作できる。(店舗名)へ行き、着いたら電話をください」などと言われた
親族を装った「オレオレ詐欺」や、還付金を名目にATMを操作させる「還付金詐欺」のきっかけとして、災害や義援金が使われることがあります。
ATMを操作することで、返ってくるお金はありません。すべて詐欺と判断して対応しましょう。
名義貸し詐欺
- 「被災者のための家を建てる。名義を使わせてほしい」と言われ、承諾したところ「住むつもりもないのに名前を使ったら詐欺になる。あなたを守るためにお金が必要」と言われ、お金をだまし取られた
- 「被災して仮設住宅に入っている高齢者を老人ホームに入れたい。※※県に住んでいる人しか入所できないので名義を貸してほしい」と言われたので承諾したところ、名義貸しについて「警察が来て逮捕される。お金を出せば大丈夫」などと言われ、お金をだまし取られた
「名義を借りた後で、別の人が名義を貸したことに対して脅す」のが名義貸し詐欺の手口です。
身に覚えのない権利を突然告げられても、取り合わないようにしましょう。「違法な名義貸し」などと言われて解決金を要求されても、一切応じる必要はありません。
不審に思ったら相談を
災害の発生に際して、お金等を求める訪問や電話等があった場合でもあわてる必要はありません。
落ち着いて相手方をよく確認し、詐欺の被害に遭わないように注意しましょう。
少しでも不審に思ったら、家族や知人に相談するか、警察に通報または相談(♯9110)してください。