乾電池のトラブルは「発熱」「液漏れ」「破裂」。防災用品もチェックを
防災用品と乾電池
2018年だけでも、「大阪北部地震」や「平成30年7月豪雨」など、大きな災害が続いています。
ふと、不安になって防災用品の整備を考えている方も多いでしょう。
例えば、手元にある懐中電灯は、ちゃんと点灯しますか。
乾電池が液漏れしたり、使用期限が切れたりしていませんか。
ここでは、国民生活センターのレポートをもとにして、改めて乾電池の使い方について注意すべき点を紹介します。
乾電池のトラブルは3つ
国民生活センターが紹介している、乾電池のトラブルの症状は、次の3つです。
- 発熱する
- 液漏れする
- 破裂する
最大160℃まで発熱する
乾電池のプラス極(+)と、マイナス極(ー)が、直接つながることを「ショートする」と言います。
ショートが起きると、大きな電流が発生し、乾電池が発熱します。
国民生活センターの試験によれば、ショートした乾電池の表面温度は、最大160℃に達しました。やけどや火事などの危険がある温度です。
ショートを防ぐためには、クリップなどの金属類と一緒に電池を持ち運んだり保管したりしないようにしましょう。
また、電池を装着する時は、バネの位置に注意してください。
放置された電池は液漏れしやすい
乾電池の液漏れは、誤って電池が充電されたり、放電が続いたり、放置されると起こります。
これを防ぐためには、次のような注意が必要です。
- 電池の向き(+と-)をよく確かめて、正しく装填する
- メーカーや種別が異なる電池を混合して使用しない
- 古い電池と新しい電池を混合して使用しない
- 機器を使用した後は、必ずスイッチを切る
- 使い切った電池はすぐに機器から外して、適切な方法で捨てる
- リモコン等の機器を長期間使用しない場合は、電池を外す
同じメーカーだからと言って、アルカリ乾電池とマンガン乾電池を混ぜて使ったりしてはいけません。
アルカリ乾電池から漏れた液は、強いアルカリ性を示し、電池を使用する機器が故障する場合があります。
また、人体に触れると、皮膚障害や失明の恐れがあります。指で触れたり、目に入ったりしないように注意しましょう。
電池から漏れた液に触れた場合は、すぐに大量の水で洗い流してください。
液漏れせずに破裂も
ショートや放電によって、ガスが発生すると、液漏れにとどまらず、電池自体が破裂する恐れがあります。
電池を正しく使い、液漏れや破裂を防ぎましょう。
乾電池を取り出してチェックしよう
防災用品をチェックするときは、懐中電灯やラジオは、電源を入れて、正しく動作することを確認してください。
その上で、乾電池を取り出して、液漏れをしてないか、使用期限が過ぎていないかチェックしましょう。