「転職後の年収」は、自分が思っているほど上がらない
[2018/7/28 00:00]
転職コンサルタントへのアンケート
転職サイト「ミドルの転職」が、転職時の年収交渉について調査結果を公開しています。
この調査は2018年7月に行なわれ、転職コンサルタント132人が回答しています。
自分の希望年収が実現する可能性は「半分以下」
「企業への年収交渉により転職者の希望年収が実現する割合」を聞くと、コンサルタントの半分以上が「50%未満」と回答しています。
一方、希望年収が実現する可能性が「80%以上」とするコンサルタントは11%しかいません。
つまり、転職希望者が持っている希望年収が実現する可能性は、あまり高くないことが分かります。
転職後の年収は「横ばい」か「50万円未満の上昇」が多い
では、転職者はどれぐらいの年収を希望し、実際には、どれぐらいの年収で決着しているのでしょう。
転職者は、転職後の年収について「51~100万円の上昇」を想定している人が、一番多く「41%」でした。
しかし、実際に「51~100万円の上昇」を勝ち得た人は、「25%」しかいません。
実際には、「~50万円の上昇」と「横ばい」になることが多く、この2つで54%を占めています。
転職後の年収は上がることが多いのですが、希望者が思っているほどではありません。
ちゃんと考えないと、年収は上がらない
では、どうすれば転職後の年収を上げることができるのでしょうか。
コンサルタントが必要と考えているのは、次の3つです。
- 「スキルの棚卸し」
市場と比較してスキルが高いかを判断することが必要 - 「キャリアプランの明確化」
5年後、10年後のキャリアと今回の転職がどうつながるのか語れること - 「転職コンサルタントへの相談」
相談によって、自身の強みを言語化することが大事
なお、「むやみな年収アップは、入社後の期待を高めることなのでリスクもある」と、戒めるコメントもありました。
転職を希望する人は、何のために転職をするのかという理由から、もう一度考えてみると良いでしょう。