人との交流が活発なシニアほど、スマホへの移行が進んでいる
[2018/8/10 00:00]
ライフスタイルとスマホの関係
NTTドコモ モバイル社会研究所が、シニア層のライフスタイルとスマートフォン(スマホ)の所有率についての調査結果を公開しています。
2018年1月に行なわれた調査には、関東一都六県の、60歳から79歳の男女 510人が回答しています。
6つの項目で社会活動を評価
この調査では、3つの分野の6つの項目で、シニアの社会活動を見ています。
- 社会活動
地域活動(自治会など)
奉仕、ボランティア活動 - カルチャースクールでの活動
教養、芸術、手芸等の教室活動
体を動かす教室活動 - 人との活動
仲間、家族との交流
家族、親族との交流
社会活動をもとに、5つのグループに分類
これらの活動をもとに、「積極派」「教室でいきいき」「地域のみ」「仲間家族」「消極派」という5つの活動グループに分類しました。
2015年と2018年の調査を見比べると、すべての項目に当てはまる「積極派」と、すべての項目に該当しない「消極派」の両極端の活動グループが増えています。
人との交流がない人は、スマホに移行していない
この5つの活動グループのスマホ所有率を見ると、「積極派」「教室でいきいき」「地域のみ」「仲間家族」の4つは、2015年から2018年の3年間で、20ポイント以上伸びています。
また、「積極派」と「教室でいきいき」は、所有率が50%を超えました。
社会活動が活発で、人との交流が多いシニアは、スマホへの移行が進んでいることが分かります。
コミュニケーションが活発な人は、LINEを使う必要が生じるなど、スマホへ移行するモチベーションがあるのでしょう。
一方、「消極派」はスマホの所有率にほとんど変化がありません。
普及率は30%台に留まっており、他のグループに抜かれて、最下位となりました。
日常のコミュニケーションが少ない「消極派」のシニアにとっては、わざわざスマホへ移行するモチベーションがないのでしょう。