個人輸入した海外製美白クリームによる健康被害を警告

[2018/8/23 00:00]
個人輸入された美白クリーム 出典:厚労省

個人輸入した美白クリームによる被害

厚労省が、インターネットを介して個人輸入した美白クリーム剤による健康被害を警告しています。

このクリームは、2018年7月に個人輸入した女性が使用したところ、クリームを塗った上腕の皮膚に大きな水疱(すいほう)が生じました。

現在は、医療機関の処置を受けたことで、症状が軽快しています。

今回の健康被害の原因は明らかになっていませんが、美白クリームの使用によるアレルギー反応による可能性が高いと診断されています。

健康被害の症状 出典:厚労省

ネットで個人輸入した製品の使用は慎重に

今回、個人輸入された製品は、インド製の美白クリームで、商品名は「EUKROMA Cream」です。

有効成分は、美白効果があるハイドロキノンを4%という高率で含有しており、医師の診断のもとに使用するよう注意書きがされていました。

日本国内で、市販されている化粧品では、ハイドロキノンの含有量は2%以下となっています。

有効成分として「ハイドロキノン4%」と書かれている 出典:厚労省

スマートフォンの普及により、インターネットを利用した医薬品や化粧品の個人輸入が簡単にできるようになりました。

しかし、これらの製品には、日本では許可されていない成分や、医師の処方箋を必要とする成分が含まれていることもあり、健康被害を生じるケースもあります。

厚労省では、医薬品や化粧品を、安易に購入して使用しないよう、注意を呼びかけています。

[シニアガイド編集部]