副業をしている人は4%、したいと思っている人は6%

[2018/9/3 00:00]

国の調査で見た副業の実態

会社に雇用されていながら、別の仕事をすることを「副業」と言います。

社員の副業を認める会社が出てきたことで、改めて注目を浴びている副業ですが、実際には、どれぐらいの人が行なっているのでしょうか。

総務省が行なった「就業構造基本調査」の結果をもとに紹介します。

この調査は5年ごとに行なわれる大規模なもので、平成29年(2017年)の最新の調査では全国の約52万世帯、約108万人を対象に行なわれました。

副業をしている人は「4.0%」

就業構造基本調査によれば、副業がある人の割合は「4.0%」でした。

男女の差はあまりありません。

しかし、正社員などの正規雇用者と、契約社員などの非正規雇用者の間では、約3倍も差があります。

正社員は副業が禁止されていることが多いことや、非正規雇用者の収入が低いことなどの理由が考えられます。

出典:データを基に編集部が作成

副業を希望している人は「6.4%」

では、現在は副業をしていないが、副業することを希望している人は、どれぐらいいるのでしょうか。

この調査では、現在就いている仕事を続けながら,他の仕事もしたいと思っている人を「追加就業希望者」と呼んでいます。

「追加就業希望者」の割合は「6.4%」でした。

やはり男女差は小さく、正規雇用者と非正規雇用者の差が大きいことが分かります。

出典:データを基に編集部が作成

少しずつ増えている副業希望者

過去の調査結果を見ると、副業を持っている人も、「追加就業希望者」も、少しずつ増えています。

今後、正社員の副業を認める企業が増えてくれば、ますます副業への関心が高まっていくでしょう。

[シニアガイド編集部]