ゴミとして処分しにくいものは「親から受け継いだもの」「人形」「写真」
モノの供養に関するアンケート
仏事関連総合サービスのメモリアルアートの大野屋が、「物供養(ものくよう)に関する意識調査」の結果を公開しています。
2018年8月に、インターネットで行なわれたアンケートには、全国の2,579人が回答しています。
ゴミとするのに抵抗があるのは「受け継いだもの」
「ゴミとして処分しづらいと感じるもの」で一番多いのは、「親、祖父母、先祖などから受け継いだもの」でした。
「人形やぬいぐるみなど人の顔、生き物をモチーフにしたもの」と「写真、アルバムなど思い出を記録したもの」が続きます。
抵抗感の原因は「思い入れ」
「処分しづらいと感じる理由」では、「思い入れがあるから」がもっとも多くなりました。
「昔から家にあり持ち主がわからないから」と「普通に捨てるとばちが当たりそうな気がするから」が続きます。
半分近くの人は、人形も処分している
「人形類を処分する場合、どのような方法で処分していますか」と聞いています。
「可燃/不燃ゴミなど地域のルールに沿って処分している」がもっとも多く、普通に処分されていることが分かります。
次に「慈善団体などに寄付する」が続きます。
「お寺に頼む、供養祭などに持ち込む」などして、きちんとした供養する人は2割以下でした。
人形については供養の方法がある
アンケートの結果について、メモリアルアートの大野屋の仏事アドバイザー 川島敦郎氏がコメントしています。
「捨てづらいと感じるもの」として上位に上がった「人形類」の処分方法に注目すると、約半数の方が「可燃/不燃ゴミなど地域のルールに沿って処分している」と答えました。一方、「お寺に頼む、供養祭などに持ち込む」と答えた人が全体の約2割を占める結果となりました。
古来より日本では、様々な「物」に対して感謝の気持ちを持ち、またその物が役目を終えたときに供養の気持ちを向ける、独特の文化があります。
今回の調査で、「捨てづらい」と感じつつも多くの人が思いのこもった物を捨てて処分している実態が見えてきましたが、実は、皆様のお住まいの近くの神社やお寺に相談すると、きちんと供養をしてくださいます。また、大野屋でも、年に3回、都内近郊で「人形供養祭」を開催しています。