50代になっても、親からの仕送りをもらっている人が2%以上いる
親との金銭的な「仕送り」に関する調査
相手の生活を助けるために、家族の間で生活やお金や物を贈ることを「仕送り」と言います。
ここでは、「自分の親」と「自分の配偶者の親」との間のお金のやりとりに絞って、「仕送り」の状況を紹介します。
この記事では、「自分の親」と「自分の配偶者の親」をまとめて「親」と呼んでいます。ご了承ください。
データは、厚労省が行なった「社会保障を支える世代に関する意識調査」を利用しています。
この調査は、2018年7月に行なわれ、有効回答数が8,879人に達した大規模なものです。
親に仕送りをしている人は1割以下
親との間の金銭的な仕送りについて聞いています。
一番多いのは「親との間に仕送りはない」でした。
男女とも8割以上の人が仕送りをしていません。
次に多いのが「親へ仕送りをしている」で、男性は8.8%、女性は6.1%でした。
「親から仕送りをしてもらっている」人は、さらに少なく、男性は4.2%、女性は3.8%に留まっています。
「親に仕送りをする」人は年齢に関係がない
「親へ仕送りをしている」の割合を、年齢別に見てみましょう。
仕送りをしている割合は、年齢による変化があまりありません。
男女とも「50~64歳」になると、やや下がるのは「親がいない」人が増えるためでしょう。
年齢が高くなると、親からの仕送りは減る
逆に、「親から仕送りをしてもらっている」は年齢による変化が大きくなっています。
男女とも「20代」は多く、年齢が上がるにつれて減っていきます。
しかし、「50~64歳」になっても、男性の2.2%、女性の2.6%は、親からの仕送りを受け取っています。
経済的に独立して生活している親子が多い
この調査で注目されるのは、「親との間に仕送りはない」と回答した人が8割以上を占めたことでしょう。
そして、「親との間に仕送りはない」と回答した人の大半は、その理由を「仕送りを必要としていない、または必要とされていない」と答えています。
世間の親子の大半は、それぞれの収入を確保して、経済的に独立して暮らしていることが分かります。