8割以上の人が「定年後も働きたい」、働くなら「70歳まで」

[2018/9/25 00:00]

定年後の働き方のアンケート

転職サイト「ミドルの転職」が、「人生100年時代の働き方 意識調査」の結果を公開しています。

2018年8月に行なわれたインターネットアンケートには、35歳以上の転職サイト利用者612人が回答しています。

定年後も働きたい人は8割

「定年後も働き続けたい」と回答した人は「83%」でした。

かなり多くの人が定年後も働き続けたいと思っていることが分かります。

出典:データを基に編集部が作成

「70歳」までは働きたい

「定年後も働き続けたい」と回答した人に、「何歳まで働きたいか」を聞いています。

一番多いのは「70歳まで」で、4割弱の人が挙げています。

二番目が「75歳まで」で、このあたりまでが働き続ける目安のようです。

出典:データを基に編集部が作成

「起業/独立」か「再雇用制度」か

「定年後の働き方」について、聞いています。

一番多いのは「起業/独立をする」でした。

そして、「再雇用制度を利用し、現職企業で働き続ける」と「定年後に別の会社に再就職をする」が続きます。

また、「定年前に、複数の仕事を持ち、定年後の仕事とする」のように副業として別の仕事を始めるという人もいます。これは、定年後に、いきなり起業/独立するよりは、安全な方法でしょう。

出典:データを基に編集部が作成

現実的には「再雇用制度」で働くことになると予感していても、収入が減ることへの不安が強いことが、起業や転職を考える理由のようです。

例えば、「再雇用などの制度はあるが、給与面が大幅ダウンになるのが実態。スキルがある場合でも、給与の維持がネックになると思う」などのコメントが寄せられています。

とりあえず「人脈」と「健康」に努力

最後に「働き続けることを可能にするには、何が必要だと考えていますか」と聞いています。

一番多い回答は「コネクション・人脈づくり」でした。これは7割以上の回答者が支持しています。

二番目は「健康のために時間とお金と努力を投資」は5割が支持しています。

しかし、この2つ以外は決め手がありません。

例えば「資格の取得」「語学の習得」「ITスキルの強化」などの有力そうな選択肢も、支持は3割前後に留まっています。

つまり、「人脈の強化を意識する」ことと「健康を維持する」こと以外は、何をすれば良いのかわからないというが現状のようです。

「自動化やAIの存在によって働き方が変わっていく中、自分が求められる仕事が将来あるのかが不安」というコメントが、見通せない将来への不安を代表していると言えるでしょう。

[シニアガイド編集部]