2020年以降の東京の不動産価値は上がるか下がるか
[2018/10/18 00:00]
オリンピック以後の不動産動向
「不動産投資スクエア」というサイトを運営するクレアスライフが、「2020年以降の不動産価値はどのように変化するか」というアンケートの結果を公開しています。
ここでは「山手線沿線及び内側」と「東京23区」の2つについて紹介します。
不動産投資をしなくても、自分で住むための家を買う人も参考にしてください。
「山手線沿線及び内側」は「上がる」が多い
2020年以降の「山手線沿線及び内側」の不動産価値について聞いています。
「上がる」が43.8%で一番多く、「現状維持」が34.2%、「下がる」が21.9%でした。
「東京23区」は「現状維持」が多い
同じ質問を「東京23区」について聞くと、「現状維持」が36.1%で一番多くなりました.
あまり差がなく、「下がる」が32.9%、「上がる」が31.1%で続いています。
それぞれの判断の理由
「山手線沿線及び内側」と「23区」について、それぞれの判断の理由を聞いています。
ここでは5つずつ紹介しましょう。
「上がる」理由
- 都心中心の流れは変わらない。
- 駅徒歩6分以内の立地であれば上がると思う。
- 東京の不動産価格は、ニューヨーク、ロンドン、パリ、上海に比べてまだまだ安い。
- 新駅ができるなどで、利便性の向上が図られるため。
- 首都圏一極集中する現状は変わらないと思う。
「現状維持」の理由
- 人口の伸びの鈍化と景気悪化により上昇はしないと思う。
- 現在、不動産価値は十分上がっているが需要は高いので現状維持だと思う。
- 高くなる場所と低くなる場所が併存すると思われるから。
- 特需は終わるが、引き続き資産価値は保たれる。
- 23区全体では横這い、まだらになる。
「下がる」理由
- オリンピックまでがピークだと思うので、それ以降は下がると思っている。
- 利益を確定して売り物件が増えるため。
- 人口減、新築が多く供給過剰によって。
- 相続等で物件が増加し、需要を上回る。やや下がる。
- 金利政策に一定の見直しがされると考えるため。
こうしてみると、それぞれ説得力があり、難しい判断であることが分かります。
ただ、共通に挙がっているのが、「23区」という範囲で見ると、上がる場所と下がる場所がまだら模様になるという予想です。
「山手線沿線及び内側」や「東京23区内」というキーワードだけで判断するのではなく、駅からの距離など、その物件ごとの条件についても、よく見極める必要があるでしょう。